2020.07.07
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【特集】[集結! 自動化の最新提案vol.5]ハンドメーカーは新機能の「一手」続々と

カスタム部品拡充で、より柔軟に

 真空機器メーカーの妙徳は、ロボットの吸着ハンドを構成する部品を自由に組み合わせて使用できる「ロボットハンドキット」を提案する。  ロボットの導入企業やシステムを構築するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)が、吸着パッドやフレーム、ロボットとの接続部などを、把持したい対象物に合わせて選択する。ゼロからハンドを設計するよりも簡単。  さまざまな対象物に柔軟に対応できるよう、各部品を拡充している。昨年12月には、協働ロボット向けに衝突時などの安全性を高めた本体「CRK Light(ライト)」と、衛生用品や食品業界向けに使用前後の洗浄のしやすさを高めた「CRK SUS304仕様」を追加した。今後もロボットハンドキットに、用途ごとの部品を追加して、提案できる幅を広げる。

衝突時などの安全性を高めた本体「CRK ライト」
使用前後の洗浄のしやすさを高めた「CRK SUS304仕様」

ネット経由でフルオーダー

SLGの仕様選択のイメージ

 ドイツの真空機器メーカー、シュマルツは、顧客が形状を自在に設定できる、真空ハンドのフルオーダーサービスを開始した。インターネット経由で専用サイトに接続して「軽量ハンド SLG」の形状を決める。  入力項目は、「搬送対象物のサイズと重量」「搬送方向と加速度」「真空発生器の有無」「接続するロボットの種類」など。もしくは、搬送対象物の設計データをアップロードすると、その形状に合わせたハンドを自動で設計する機能も備える。

(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)

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