2026.04.02
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ヒト型ロボのコンソーシアム設立。7月には拠点開設も/山善、INSOL-HIGHなど

産業用機器を扱う大手専門商社の山善や制御系のシステム基盤などを手掛けるINSOL-HIGH(インソルハイ、東京都千代田区、磯部宗克社長)らは3月26日、東京都内で会見を開きヒューマノイド(ヒト型)ロボットの社会実装の加速を目的とした民間企業コンソーシアム「J-HRTI(Jハーティー)」の設立を発表した。まず、ロボット分野での活用が期待される人工知能(AI)「フィジカルAI」を学習させるための動作データを収集する「フィジカルAI・ロボットデータ収集センター」を今年7月に千葉県内に開設する。2026年度中には、単純作業での現場への実装を目指す。

(西塚将喜:ロボットダイジェスト編集部

設立は4社で

山善の中山勝人専任役員

 Jハーティーには、山善とインソルハイに加え、製薬大手のツムラや食品機械のレオン自動機が設立メンバーとして参画した。インソルハイが事務局を務め、山善やツムラ、レオン自動機が委員として、運営方針などを決める。
 山善トータル・ファクトリー・ソリューション支社長を務める中山勝人専任役員は「わが社のネットワークを生かして参画企業を増やしながら、一般的な産業用ロボットでは解消できなかった課題の解消に貢献したい」と意気込む。

 現状で他にも契約に向けて話の進む企業もあり、インソルハイの磯部社長は「センターを開設する7月までに10社程度を目指す」と話す。

VLAモデルでヒューマノイドロボットが動くイメージ(インソルハイ提供)

 インソルハイでは、ヒューマノイドロボットの動作基盤に「ビジョン・ランゲージ・アクション(VLA)」モデルを採用している。

 VLAでは、カメラからの視覚情報や作業者からの指示などの言語情報、周辺設備のコントローラーからの指示信号などを認知し判断して、ロボット動作を自律的に計画する。そのロボットの動作計画を作成する際に動きの手本とするため、大量の動作データを学習させたモデルが必要となる。

インソルハイの磯部宗克社長

 同社の磯部社長は、「流行する生成AIとフィジカルAIの違いは、インターネット上に良質な学習用データが存在するか否か。ヒューマノイドロボットでは、やはり人の動作の模倣が最も良い動作データになる」と話し、フィジカルAIの学習に必要な動作データを現実世界で収集する重要性を強調した。

 ただ、単独での開発や導入は、コストや時間、データ量の面で限界がある。そこで、複数企業で取り組む「共創」でデータ共有とコスト分担を狙って、コンソーシアムを立ち上げた。

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