2026.06.30
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フィジカルAIに脚光! 来場者数は過去最多を更新【その2】/ロボットテクノロジージャパン2026

6月11日~13日の3日間、愛知県常滑市の「アイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場)」でロボットや自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2026」が開かれた。会期中は天候にも恵まれ、前回展を約700人上回る過去最多の4万7107人が来場した。本展示レポートの「その1」でも触れたように、今回展では人工知能(AI)技術をアピールする企業が目立った。「その2」では各社の具体的な展示を紹介していく。

取材・RTJ取材班構成・曽根勇也

実機配置に合わせて経路を最適化

 今回展では多くの企業がAI関連のソリューションを展示した。AIを展示のメインテーマに据えた企業もあるが、それ以外のブースでもAI関連のシステムが多数展示された。

注目を集めたデンソーウェーブの「デンソー工場のロボット実例ゾーン」

 デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長)のブースでは、デンソーグループの各工場で実施したさまざまな自動化事例を紹介する「デンソー工場のロボット実例ゾーン」が大きな注目を集めた。同ゾーンではグループ内で使用実績があるAI技術として、「最短経路の自動生成」を参考展示した。

 これは協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」の動作経路を自動生成するもので、シミュレーション上の配置に合わせた最適なロボットの動作をAIが即座に導き出す。人がティーリング(教示)した経路と比べてサイクルタイムを43%短縮できたという(同社調べ)。複数パターンのサイクルタイムを短時間で比較できるため、設備の立ち上げ時の検証に役立つ。

実機の配置を変えるとそれを認識し、その配置に合わせた経路を再計算する

 会場では、ロボットの設置位置を変えるとセンサーがそれを認識してシミュレーションに反映させるシステムを展示。実機の配置を変えるだけで、新たな配置に適した動作経路が数秒で導出されるデモを披露した。

双腕協働ロボットとNVIDIAを組み合わせる

双腕構造の協働ロボットとNVIDIAの汎用基盤モデル「GR00T N1.6」を組み合わせた

 ドイツのAgile Robots(アジャイルロボッツ)は、ロボットが周辺を認識し自律的に動作する「フィジカルAI」を出展テーマに据えた。6軸制御の「Thor(ソー)シリーズ」や7軸制御の「Diana(ダイアナ)7」の他、同社グループ企業のFranka Robotics(フランカロボティクス)のロボットも展示した。

 研究開発用途で使われるフランカロボティクスの双腕構造の協働ロボット「FR3 Duo(デュオ)」と、米国NVIDIA(エヌビディア)のヒューマノイド(ヒト型)ロボット向けの汎用基盤モデル「GR00T N1.6」の組み合わせは、特に大きな注目を集めた。
 人からの指示とカメラで取得する視覚情報を統合して自律的に作業ができるシステムで、「ライオンのぬいぐるみを黄色い箱に入れて」などと指示するだけで、その作業を実行できる。

 「来場者のフィジカルAIへの関心は高く、非常に大きな反響をいただいた」とフランカロボティクスとNVIDIAの両方の代理店であるリョーサン菱洋の萩山公晴シニアマネージャーは言う。

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