[特別企画 新ロボット展 in 愛知 vol.8]一歩先行くロボとは?(1/3)
産業用ロボット展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」では、セミナーや主催者展示にも注目したい。会期3日目の7月2日には「新分野に学ぶロボット活用術」と題し、ロボットを使って新分野を切り開くベンチャー企業が登壇する。過酷な環境の農業や宇宙空間でロボットを使う先駆者から、製造業や物流現場で一歩進んだ自動化を実現するヒントを探る。
野菜の出来を見極め
同社では農産物を「一括収穫」と「選択収穫」の2種類に分ける。コメやムギなどの機械で一括して収穫する作物と、トマトやアスパラガスなどの成長具合を判断して人手で1つずつ収穫する作物との違いだ。
その上で、選択収穫をできるロボットを展開する。AIを使った画像認識で野菜や果物の成長具合を見極め、出荷に適した作物だけを収穫する。
大山宗哉最高執行責任者(COO)は「これまで、人の判断を自動化できなかったために機械化が進まず、全て人手で作業した。暑い中でかがんだり、しゃがんだりすれば身体への負荷も大きい。この分野に自律的に判断をする作業ロボットを展開できれば、農業に革新を起こせる」と話す。