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2022.06.17

[特集 ロボットテクノロジージャパンvol.1]中部で最大、今年度最大 6月30日にいよいよ開幕!

産業用ロボット・自動化システムの展示会「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、以下RTJ)2022」が6月30日~7月2日の3日間、愛知県常滑市のアイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場)で開かれる。サービスロボットやホビーロボットは出展対象から除外し、製造や物流の現場で使われるロボット・自動化システムに特化した展示会だ。主催はrobot digest(ロボットダイジェスト)を運営するニュースダイジェスト社。今年が初開催となる同展を、編集部が総力を挙げて紹介する。

絶好のタイミングで開催

 RTJは、中部圏で最大のロボット・自動化展だ。202社・団体、1096小間の規模で開催する。国内では国際ロボット展(iREX)に次ぐ規模のロボット専門展で、iREXがない年度に開かれるため、ニュースダイジェスト社の調査では、RTJが今年度最大のロボット専門展となる見通しだ。

 ファナックや安川電機、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長)などの大手ロボットメーカーは、それぞれ数十小間の大規模なブースを出展し、最新のソリューションを披露する。他にもロボットハンドやセンサーなどの周辺機器、無人搬送車(AGV)、計測システムなど、自動化に関わる幅広い分野の企業がブースを構える。ロボットのシステム構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の専用出展ゾーンもあり、地元企業を中心に多くのSIerが出展する。

RTJと同じ主催者が開催した昨年のMECT2021は、6万8000人超の来場者を集めた

 西暦奇数年に開くFA (ファクトリーオートメーション=工場自動化)技術・工作機械専門展「メカトロテックジャパン(MECT)」と同様に、愛知県機械工具商業協同組合(理事長・水谷隆彦ミズタニ機販社長)が共催者に名前を連ねる。MECTの来場者である金属加工関係の企業にも積極的に来場動員を図っており、工作機械メーカーが提案する金属加工向けの自動化システムも脚光を浴びそうだ。

ロボットの受注額は過去最高の水準

 日本ロボット工業会の統計によると、会員と非会員を合わせた産業用ロボットの2021年の受注額は、前年比25.6%増の1兆786億円。初めて1兆円を越えた。生産額は同22.5%増の9391億円で、こちらも過去最高を記録した。22年は受注額と生産額のいずれも、過去最高をさらに更新する見通しだ。
 ロボットや自動化システムへの投資意欲がかつてないほど高まったタイミングで開催されるだけに、今回のRTJは大きな注目を集めそうだ。

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