編集室だより/2025年7月末
今月もrobot digest(ロボットダイジェスト)をお読みいただきありがとうございました。「編集室だより」では、取材を担当する編集部の記者たちの近況をお届けします。毎月最終営業日に、身の回りで起きたことや感じたこと、時には取材のこぼれ話なども掲載しています。ご笑覧ください。
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桑崎厚史(くわさき・あつし)
自宅の液晶テレビ用のクラウドサービス上で遊べるミニゲームにはまっている。4択の都道府県のシルエット当てクイズや国旗当てクイズなどコンテンツが豊富で、妻とはどちらが先に回答できるか競い合っている。妻は国旗当てクイズに強く、アジアやアフリカのなじみがない国々の国旗も正解してしまう。一方、記者は弱く、似た国旗の場合はたいてい間違える。皆さまはモナコとインドネシアとポーランドの国旗の違いが分かりますか?
曽根勇也(そね・ゆうや)
ドイツのミュンヘンに出張した際、初めて「プファンド」の返金を受けてみた。プファンドは飲み物の販売時に容器の保証金が上乗せされる制度で、スーパーマーケットに置いてある回収装置にペットボトルや空き缶を入れてボタンを押すだけで返金用のバーコードを印字した紙が出力される。リサイクル促進のためのもので、実際にやってみると思っていたよりかなり手軽にできて驚いた。さすが環境先進国、面白い仕組みだ。
山中寛貴(やまなか・ひろき)
最近、ダーマペンという美容施術を受けている。これはとても細い針を使って皮膚に無数の小さな穴を開けることで、皮膚の再生や修復を促すもの。ニキビ跡に効果があるらしいのだが、これが想像を絶する痛さ。麻酔クリームを塗っても涙が止まらない。ただ、つらいことばかりではない。周りから「肌がきれいになったね」と言われる機会も増えた。喜びを糧に今後も痛みに耐え続けていく。
向井唯(むかい・ゆい)
少し前、日本経済新聞に「ドイツ経済悩ます病欠」という記事が載っていた。ドイツで働いていた頃を思い出し、なんとも言えない懐かしさがこみ上げた。当時の同僚たちは、有休はバカンス用、ちょっと休みたい日は病欠というのが普通で、1カ月の休暇直後に平然と1週間の病欠を取る猛者もいた。ロボダイ読者には、ドイツと関わりを持つ方も多いはず。皆さまと異文化について語り合いたくなる記事だった。
水野敦志(みずの・あつし)
少し前から首と肩にじんわりと痛みを感じる。整形外科を受診したところ、本来は緩やかにカーブしている首の骨が真っすぐになってしまっている「ストレートネック」の状態らしい。姿勢を正していれば元に戻るようだが、何かに没頭していると気付けば前傾姿勢になっている。何より、睡眠中は寝相が悪いこともあり、首の負担が大きそうな体勢で寝ていることが多い。首の痛みもさることながら、自分の姿勢の悪さについて頭を悩ませる日々だ。
西塚将喜(にしづか・まさのぶ)
普段はソニーのウォークマンを使って、お気に入りの歌を聴いている。ただ、テレビで音楽番組が減っている昨今、教養として若い世代の流行曲を知りたくて、スマートフォンの定額制の音楽アプリケーションも使う。だが、アプリに私の世代がバレたようで、最近はランダム再生にすると30代半ばの心に刺さる曲ばかり流れてくる。「それ、ウォークマンにも入ってるし。アプリめ、解約するぞ」などと思いながら、結局はその曲に聴き入ってしまう。
斉藤拓哉(さいとう・たくや)
時々無性に市販の甘いコーヒーが飲みたくなる。ところがコンビニで探してみると「甘くない」「無糖」などと甘くないコーヒーばかりが目に付く。甘くないコーヒーを飲みたいならブラックコーヒーを飲んだらいいじゃないかと思ってしまう。と数カ月前の記者はメモを残していた。しかし、今はカロリー制限をしており、甘くないコーヒーがかえってありがたい存在になった。
平川一理(ひらかわ・いちり)
野菜の千切り用スライサーを買った。色んな野菜を手早く千切りできる時短アイテムだ。ただ野菜を細かくするだけでなく、断面に凹凸ができるように刃物が設計されているため、調味料が染み込みやすくもなる。今までは便利な調理器具はパーツを分解して洗うのが面倒で、包丁で地道に切るスタイルを貫いてきた。現に使わなくなった便利グッズが戸棚にいくつか眠っている。なお、スライサーは今のところ2回に1回は活用されている。
芳賀崇(はが・たかし)
多感な時期に親しんだ映画の影響だと思うが、不謹慎ながら自分は「喪服は夏に限る」と思ってしまう。自分が実際に喪服を着用した季節も恐らく夏が多かったのも、この無駄な思い込みを育んだ大きな要因に違いない。もちろん夏の喪服を快適だと感じるわけではなく、暑苦しくて不快だ。容赦なく不快なことが、喪服を着なければならない状況のやり切れなさに見合うというか、相応しいと感じるのかもしれない。
松川裕希(まつかわ・ゆうき)
大阪支社は新大阪駅の近くにあるので多くのビジネスマンが行き来するのだが、今夏は日傘を差す男性がかなり増えたように思う。私もよく使っている。ただ、気を使うのは周りの人との距離感だ。日傘を差している人とそうでない人とでは取るべき間合いが違うため、傘の露先が周りの人に当たりそうになることがある。暑さを和らげてくれる効果は確かなので、是非気を付けながら使ってみてほしい。
八角秀(やすみ・しゅう)
北方謙三作の「水滸伝」(全19巻)を読んでいるのだが、何となく源氏物語に似ている。主人公の宋江は、光源氏同様、空虚というか透明な存在である。宋江が著した「替天行道」という本を読んだ人々が、その志に共感して政府を倒すべく反乱を始めるのだが、本の内容は一切描かれない。みんなが感動した本として繰り返し絶賛されるだけだ。宋江自身も、どんな人物なのか分かるような分からないような存在だが、なぜだか強烈に人に慕われる。光源氏がなぜかモテモテなように。このように主人公を無味無臭の触媒として配置するのは、大量の登場人物を描くドラマでは有効な手法なのかもしれない。
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◆来月も変わらぬご愛顧・ご愛読、よろしくお願いします。
(編集部一同)