編集室だより/2025年10月末
今月もrobot digest(ロボットダイジェスト)をお読みいただきありがとうございました。「編集室だより」では、取材を担当する編集部の記者たちの近況をお届けします。毎月最終営業日に、身の回りで起きたことや感じたこと、時には取材のこぼれ話なども掲載しています。ご笑覧ください。
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桑崎厚史(くわさき・あつし)
先月誕生日を迎え、記者もいよいよ“アラフォー”となった。“アラサー”に入ったばかりの10年前と比べ、不健康になったと感じる人が一般的には多いかもしれない。だが、記者は20代半ばの頃に不摂生極まりない生活をしていたため、むしろ今の方が健康体だと思う。とはいえ、まだ自覚できていないだけで、体力は10年前より確実に落ちているだろうから、“アラフィフ”に突入する10年後も健康体でいられるよう今から体力作りに励みたい。
曽根勇也(そね・ゆうや)
小学1年生の息子が自転車に乗り始めた。自転車の練習といえば「何度も転びながら」のイメージだったが、最近は違うらしい。今の定番は、まずはペダルを取り外して、足で地面を蹴って進む。これならほぼ転ばない。数回その状態で乗ってバランスの取り方を覚えたら、後はペダルを着けて普通に乗るだけ。実際にこの方法で息子は非常にスムーズに自転車の乗り方を覚えることができた。小さい子どもがいる人はぜひお試しあれ。
山中寛貴(やまなか・ひろき)
最近、中国発のキャラクター「LABUBU(ラブブ)」のぬいぐるみをカバンにつけている人を街中でよく見かける。ウサギの顔に鋭い歯が特徴で、なんともいえないかわいさだ。偶然にも手に入ったので実際にカバンにつけてみたが、やっぱりかわいい。ただ、飽きるのも早く、今は机の引き出しの中に眠っている。けれど、ふと目にすると再び心をくすぐられる不思議な存在感があるのがラブブの魅力だ。
向井唯(むかい・ゆい)
大学時代に習った「FOMO(フォーモ)」という言葉を、最近ちょくちょく耳にする。フォーモは「fear of missing out(取り残されることへの恐れ)」の略語だ。情報やスキル、株式投資に至るまで、他人のあらゆる成功体験が可視化され、フォーモが起こりやすくなっているのだろう。私も先日、オンラインショップの「残りわずか」に乗せられて衝動買いしたが、正直微妙だった。フォーモ恐るべし。
水野敦志(みずの・あつし)
ドイツ出張中、ホテル近くのレストランに入った。料理の到着後、店員に取り皿を頼んだ。なかなかに遅いので催促しにカウンターへ向かうと、忙しそうな店員にパンの入ったバケットを渡された。数秒ポカンとしたが、どうも英語の「プレート(皿)」とドイツ語の「ブロート(パン)」を聞き間違われたらしい。慌てて訂正すると、店員とシェフにけたけた笑われてしまった。恥ずかしかったが、古典的な小話じみた状況に謎のうれしさもあった。
西塚将喜(にしづか・まさのぶ)
妻と友人夫婦と4人で温泉に行った。ボードゲームが充実した宿で、バランスゲーム「ジェンガ」をした。長方形の木製ブロック3つを1段として複数段が重なるタワーから、ブロックを抜き取り、最上段に乗せていく。進めると、下の方は取る所がないぐらい積み上がる。張りつめる緊張。向こうの夫が抜いて最上段に置いた後、「よっしゃ!」とガッツポーズをした。すると、その覇気に押されたかのように倒れた。人生ってはかない、と思った。
斉藤拓哉(さいとう・たくや)
11月にもなればすっかり涼しくなり、暑さから解放される。今夏の暑さには大いに悩まされたが、涼しくなったらまた別の悩みも生まれる。それが虫の大量発生だ。マンションの共用部やベランダなどさまざまな場所にカメムシが姿を現す。あの悪臭を嗅ぎたくないため、部屋には入れたくない。部屋への侵入を防ぐために注意を払う日々が当面続くと思うと少し憂鬱になる。
平川一理(ひらかわ・いちり)
平日の夜に電子レンジ用の調理器をよく使う。土鍋型の容器に肉や魚を入れて5分ほどチンするだけで、じか火で加熱したような焼き色に仕上がるのが面白い。わが家はこれで魚を食べる機会が各段に増えた。魚料理を定期的に食べたい、でも魚焼きグリルは洗いたくないズボラな私にぴったりの製品なのだ。ただ、何度やっても魚の皮に良い焼き目が付かず、使いこなすにはもう少し時間がかかりそう…。
芳賀崇(はが・たかし)
まぶしいなぁ。家人がそうこぼしたので、へいへいと言いつつ照明を少し落とした。(音声アシスタント人工知能の)Siri(シリ)みたいで便利だわ〜と家人がありがたがると、近くに置いたスマートフォンで当のSiriが起動した。全国津々浦々でこんなことになってるんだろうと思うが、どういうわけか私が話しかけても十中八九Siriに認識してもらえないため、得体の知れない屈辱と同じく光栄を味わう。いろんな意味で不健康で嫌だ。
松川裕希(まつかわ・ゆうき)
コンタクトレンズを処方してもらうために視力検査を受けたところ、視力が1.5になるように矯正していたはずが、その日は2.0だった。「よく見えていますね」との看護師の話に一瞬喜んだが、「手元は見にくくないですか? 少し度数を落としますか?」と言われて気付いた。そういえば最近見にくかった。要するに老眼だ。昔は「いずれ老眼が入れば近視も軽くなるだろう」と待っていた節があるのだが、いざそうなってみると微妙な気持ちになった。
八角秀(やすみ・しゅう)
EMOハノーバーは通算6、7回ほど取材しただろうか。2年前から「ハノーバーでの開催は2025年が最後」とのうわさがあった。真偽のほどは定かではないが、今回展でもその件は話題だった。ただ、27年のイタリア・ミラノ展の次、29年展の開催地がドイツのどこになるか、はっきりとは分からない。今回の取材最終日の夕方、『これでEMOハノーバーも見納めか』とぼんやり会場を眺めていると、寂しさの中からじんわりと感謝の気持ちが湧き上がってきた。ありがとうハノーバー。足掛け20年のここでの経験は確実に自分の血肉となりました。と言いつつ、4年後もハノーバーだったりするとちょっと恥ずかしい。
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◆来月も変わらぬご愛顧・ご愛読、よろしくお願いします。
(編集部一同)


 
                             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
            

 
         
         
         
         
                     
             
             
         
                     
                     
                     
                     
     
     
    