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2023.09.12

イベント

3社合同展で、移動双腕ロボが自ら充電/THK、SMC、ハーモニック・ドライブ・システムズ

THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズの要素機器メーカー3社が8月31日と9月1日、東京都内で「3社合同メカトロニクスショー」を開催した。産業機械メーカーの開発部門や大手メーカーの生産技術部門など1000人超が来場した。3社の製品や技術を生かした搬送ロボットのデモ機などが来場者の目を引いた。

関連深くも、重複少なく

2日間で1000人以上が来場した

 THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズは昨年に引き続き、合同のプライベートショー(PS)を東京都内で開催した。産業機械メーカーの開発部門や大手メーカーの生産技術部門など1000人超が来場し、活発な商談などが交わされた。

 3社ともに要素機器の大手。製品の関連性は高いが、製品そのものの重複は少ない。そこで、昨年に合同PSを初開催。多くの来場者が集まり、相乗効果を生んだ。好評だったため、今年も開催した。

自ら充電する移動ロボ

充電器のコネクターを電源に接続する間際のデモ機

 今年は3社連携のデモンストレーションとして、各社の技術や製品を使った移動式の人型協働ロボットを展示した。
 5mほど離れた2つの充電スポット間を移動する。充電スポットでは、ロボットが双腕を使って、自身のバッテリーのコネクターと電源を接続する。

 デモ機は、THKの搬送ロボットシステム「SIGNAS(シグナス)」と、THKのグループ会社が提携するカワダロボティクス(東京都台東区、川田忠裕社長)製のヒト型協働ロボット「NEXTAGE Fillie(ネクステージフィーリー)」をベースにした。

配管なしで圧縮空気

デモ機の稼働の様子

 ネクステージにSMCの協働ロボット用エアグリッパー「RMHシリーズ」を装着して、コネクターを扱う。グリッパーを使うには圧縮空気が必要だが、移動式のため、工場内のような空気配管をつなげない。
 そこで、3.5kgと軽量なSMCのコンパクトコンプレッサー「CRP シリーズ」をシグナスに搭載した。

 また、ネクステージの関節にはハーモニック・ドライブ・システムズの減速機「CSFシリーズ」が使われている。

 デモ機は、ネクステージの上部や手元に付けたカメラを使い位置補正などもして、電源にコネクターを接続していた。
 THKの説明員は「部品検査や組み立て、工作機械への段取り作業でも自動化するには、対象物(ワーク)の移動が必要。ワークをロボットに運搬してほしいとのニーズは多い。そこで、3社の技術を組み合わせて搬送しながら、精密な作業もできるロボットを形にした」と意図を語る。

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