力覚センサーで「運びながら重さを測る」システムを発売 /新東工業
新東工業は10月9日~11日に都内で開かれた展示会「FOOD(フード)展2024」に出展し、6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」を使った新機能「ダイナミック重量測定」を披露した。
ジクサーをロボットアームの手首に搭載した状態でピック&プレースするだけで、対象物(ワーク)の重量を測定できる。加速度などを加味して算出するため、測定のための一時停止は不要だ。センサーはワークに合わせて選べ、50kgのワーク搬送時で最小10g、5kgのワーク搬送時で最小1gの単位で測定できる。
「箱詰め時に重量に問題がないか検査する、パレタイズ(荷役台への積み付け)時に欠品を検知するなど、さまざまな使い方ができる。来場者の反応は良く、多くの企業に関心を持ってもらえた」と力覚センサ事業グループの永井兼副グループマネージャーは言う。
今月販売を開始し、ジクサーを使った他のアプリケーション(用途)と同様に、センサーだけでなく、ロボットまで含めてシステム構築した状態で提供することもできる。標準システムの販売価格は800万円(税抜き)で、年間で20台の成約を目指す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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