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2022.11.29

アイシンの工場にロボット2台とAGV31台を導入/Mujin

 Mujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者)は11月29日、知能ロボット「コンテナデパレタイズロボット」2台と無人搬送車(AGV)31台をアイシンの工場に導入し、部品の供給や保管、空箱回収などの工程を自動化したと発表した。

爪の位置を変えることでさまざまな大きさの通い箱に対応する

 仕分け工程での通い箱のデパレタイズを2台のコンテナデパレタイズロボットが担う。通い箱とは工場間・工程間で製品や部品を搬送するのに使われる樹脂製のコンテナのこと。ロボットハンドに搭載した3次元ビジョンで50種類以上の通い箱を認識し、ロボットの先端に付く大型可変ハンドが箱の大きさに合わせ、爪の位置を変えて箱をつかむ。周辺環境やロボット自身の可動域を考慮した上で最適な軌道を描きながら、通い箱を荷役台(パレット)からデパレタイズする。

AGVはコンテナデパレタイズロボットと標準連携でき、工場内物流の自動化に寄与

 部品の組み立て工程前後にあるほぼすべての搬送作業を、群制御された31台のAGVが担う。組み立てラインの稼働状況に従い、入荷や保管、仕分け、組み立て、空箱回収エリア間の搬送を最適なタイミングで実施する。

 工場内物流を自動化したことで部品供給の最適化や作業人員の削減、安全性や製造品質の向上などを実現した。

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