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2021.08.30

既存のロボを活用! ばら積み部品を加工ラインに投入/Mujin

 Mujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者)は8月30日、自動車・建設機械部品メーカーのヌカベ(群馬県高崎市、西田慶太郎社長)の甘楽工場(群馬県)に、知能化ロボットを使った自動化システムを導入したと発表した。

ばら積みされた部品をつかんで加工ラインに投入する

 ヌカベとともに構築したシステムで、箱内にばら積みされたナックルアームと呼ばれる自動車部品の粗材をロボットでつかみ上げ、加工ラインに自動投入する。

 ばら積みピッキングでは、箱の壁面が邪魔になったり粗材同士が密接している場合、適切な角度からつかみに行けず、設備が停止してしまうことがある。この設備停止を、粗材を置き直す「自動荷崩し」機能により防止する。
 また、部品同士が引っかかるなどして狙った粗材の横の物まで持ち上げてしまう二個取りも自動で検知する。

適切な角度からつかめない場合に置き直す「自動荷崩し」機能

 ロボットは、ヌカベが以前から所有していたファナック製のロボット。ムジンは知能化コントローラー「Mujinコントローラ」を国内で主要な9メーカーのロボットと接続した経験があり、「顧客が所有する既存のロボットを使った自動化にも対応できる」(広報担当者)という。

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