[特集MECT2021 vol.4]工作機械とロボット、どう組み合わせる?
手押し台車やAGVと組み合わせ
工作機械の分野では、機械の横などにロボットを固定して自動化することが多いが、近年脚光を浴びるのがロボットを無人搬送車(AGV)や手押し台車に搭載し、可動式にしたロボットシステムだ。会場内でも、そうしたシステムが複数展示されている。
スター精密(3C15)の主力製品はスイス型CNC自動旋盤だが、影の目玉出展はこちら。協働ロボットを無人搬送車(AGV)に搭載し、自動旋盤で加工したワーク(加工の対象物)を回収するシステムを実演展示している。
洗浄後に乾燥させたワークを自動計測し、良品と不良品を仕分けるのはもちろん、良品から加工補正値を割り出し、補正値を自動旋盤に送信する仕組みだ。
「展示スペースの都合で1台での実演だが、1台のAGVに複数の自動旋盤を担当させれば、順次ワークを回収しながら、それぞれの加工機に補正値を送信し続けることで無人工場を実現できる」(説明員)という。