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2025.06.16
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パートナー制度で国内開拓に本腰/B&R

オーストリアの制御機器メーカー、B&Rの日本法人(横浜市西区、ジャンカ・ドゥッタ社長)が、6月から機械商社やシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などを対象にしたパートナー制度「バリュー・プロバイダー・プログラム(VPP)」を本格化させる。5月16日に開催したイベント「イノベーションデー2025」で発表した。堀松大輔セールスマネージャーは「これまでは直接販売が中心だったが、B&R製品の知識やシステムを構築した経験が豊かなパートナーと共に、国内市場を開拓していきたい」と意気込む。

当初は4社でスタート

イノベーションデー2025の様子

 今回発表したVPPは機械や機器の販売を担う商社やシステム構築を担うSIerとの連携を深める制度。これまでは同社が直接ユーザーに販売してサポートする体制を取っていたが、昨年に社内人員の減少や体制の変化もあり、国内市場の開拓を加速させるためにパートナーの力を積極的に借りる方針に切り替えた。
 この春から徐々に各社との連携活動の幅を広げており、6月中にも各社と正式契約を結んで本格化させる。開始時の参加企業は、商社のたけびしやジェスクホリウチ(金沢市、今井秀夫社長)、山電器(大阪府吹田市、守谷公一社長)とSIerのインテグリアル(相模原市緑区、永田記章社長)の合計4社となる予定。

 堀松マネージャーは「製品では『ACOPOS(アコポス)6D』などリニア搬送システムの話題が先行しがちだが、わが社の売りは一つの制御システムで多くの設備と機器類を制御できる『統合型オートメーション』にある。現状では使いこなすために製品理解が必要なので、直販と直接サービスにこだわっていた。今後は価値観を共有できるパートナーに情報提供をし、適切にサポートする方針に改める」と話す。

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