ユニークな自動倉庫や柔軟に使える搬送ロボット【その3】/国際物流総合展
2月に東京都江東区の東京ビッグサイトで「国際物流総合展2020」が開かれた。225社・団体が出展し、各社が自動倉庫やソーター(仕分け機)などの物流機器を展示した。「その2」で取り上げた他にも無人搬送車(AGV)やその技術を応用した製品を展示する企業は多く、従来の物流機器よりも柔軟に運用できるとアピールした。
ピッキングカートに計量機能を持たせる
計量機器メーカーとして創業した企業で、1934年の設立以来、流通小売、食品製造、物流、外食などの分野に計量から発展させたソリューションを展開する。物流分野では、貨物のサイズと重量を自動ではかる自動計量計測器などを製造販売する。この技術を生かし、ピッキングカートにも計量機能を搭載する。 「計量機能付き手押しカートは従来から販売しており、出荷時の検品レスで省力化を実現してきた。各商品の重量を登録しておけば自動で数量をチェックでき、バーコードスキャンによる照合と併せればピッキング精度が限りなく100%に近づく。この従来モデルに自律走行機能を付けることで、現場に合わせたさまざまな提案が可能になる」と製品担当者は語る。