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2025.09.11
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[注目製品PickUp! vol.88]過酷な使用環境でも、長く安定してワークを認識/ALSONTECH「06Aシリーズ」

ライトハウス工場にも採用

組み立てラインで部品の自動整列用に採用されるなど、製造業で幅広い実績がある

 同社の3Dビジョンセンサーは自動車や半導体、航空宇宙、建設機械関連など製造業のさまざまな分野で導入実績があり、物流拠点や研究機関でも稼働する。日産自動車やフォルクスワーゲンの中国工場で採用されたのを機に、19年に受注が一層伸びた。

 加えて、世界経済フォーラムが先進的な工場として選定する「ライトハウス」でも導入実績がある。ライトハウスとは「第4次産業革命をリードする製造業のロールモデル(=灯台、ライトハウス)となる先進的な工場」との位置付けで、今年1月時点で世界189工場が認定を受けている。ALSONTECHの3Dビジョンセンサーが採用されているライトハウスは4カ所を超えており、同社製品の性能の高さがうかがえる。

 「動作の安定性やタクトタイムなど、自動車メーカーからの高度な要求にも応えてきた。これまで培ったノウハウを結集した06Aシリーズでもさらなる拡販を目指す」と周さんは力を込める。

物流現場でも同社製3Dビジョンは稼働する

 中国以外には韓国やシンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム、トルコ、ドイツなどで導入実績がある。サポート体制も整えており、製品のメンテナンスが必要な際はリモート診断や現地へエンジニアを派遣して対応する。

 そんな中、同社が次に開拓を狙うのは日本市場という。「日本は自動化ニーズが高い上に、わが社はこれまで日系企業の中国工場で多数の導入事例があり、日本での横展開も見込める。そうして日本で実績を増やし、新規開拓にもつなげたい」と周さんは意気込む。今後は日本で販売代理店やシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を探しつつ、知名度の向上を目指す。

(ロボットダイジェスト編集部 水野敦志)

 

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