[注目製品PickUp! vol.48]薄くて軽い減速機/ニッセイ「UXiMO 扁平・軽量タイプ」
展示会で積極的にアピール
扁平・軽量タイプの減速機のターゲット市場は、小型・中型ロボットの関節軸や搬送ロボットの走行軸、サービスロボットなどだ。ロボットだけではなく、工作機械や半導体製造装置への採用も狙う。営業統括減速機営業部RC営業課の岡本浩平課長は「まだ発売して間もないが、既にモーター向けや搬送用途、ロボットアーム用途の引き合いを獲得した」と手応えを語る。
基本的なターゲット市場は大口径中空タイプの減速機とほぼ変わらず、同社は顧客の用途に合わせて2種類の減速機を提案し分ける構えだ。
要素部品である歯車などを内製できるため、減速機を「受注後1カ月」という短納期で提供できるという。また、減速機だけではなくロボット用の歯車もセットで提案できるのも大きな強みだ。短納期対応や提案メニューの幅広さを武器に、今後も成長が見込まれるロボット業界に攻勢をかけていく。
目下の課題は、UXiMOブランドの認知度向上。同社はロボット業界や工作機械業界の展示会に出展し、減速機を積極的にアピールする。直近では今年11月に東京都内で開催された工作機械展「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」や、12月7日と8日に横浜市内で開催されたロボット専門展「横浜ロボットワールド」でブースを構え、UXiMOブランドのPRに努めた。
また、既存顧客からの認知度を高めるため、会社ホームページ内に特設サイトも開設。ロールプレイングゲームのようなデザインを取り入れ、それぞれの減速機の特徴や開発の背景などをストーリー仕立てで発信している。
岡本課長は「UXiMOブランドの減速機は、わが社が最も拡販に注力している商材の一つ。第三弾以降も順次リリースしてラインアップを広げ、ロボット業界のニーズに応えたい」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)