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会場速報

REAL TIME REPORTING

協働ロボを速く、安全に/ABB

 ABB(C-46)は、ロボットの豊富なラインアップを誇るが、今回は展示を協働ロボットに絞った。双腕の協働ロボット「YuMi(ユーミー)」や垂直多関節型の協働ロボット「GoFa(ゴーファ)」を展示した。

 担当者は「安全性のために、協働ロボットを低速で動かすユーザーが多い。しかし、シミュレーションなどでリスクアセスメント(リスクの確認や評価、対処)をすると、安全な場所を確保できる。その箇所では、より高速で生産性の高い作業ができる」と話す。

 背面のパネルなども使い、同社の動作シミュレーションソフト「RobotStudio(ロボットスタジオ)」などもアピールする。

自動化、省力化ソリューションを一堂に/大昭和精機

「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」に出展するのは、ロボット関連企業ばかりではない。広い意味で自動化や省力化を提案する企業もPRに努める。大手ツーリング(切削工具の保持具)メーカーの大昭和精機(D-58)は、同社が提案する工具管理や段取り(加工の準備作業)を自動化および省力化するソリューションを一堂に集めて出展する。

双腕ロボのメリットとは/芝浦機械

 芝浦機械(D-64)は、新開発の双腕ロボットを参考出展した。

 双腕ロボットは、「両手」で大型のワークを安定して持ち上げられる。対象物に接するロボットハンドを小型にでき、対象物の変形やひずみを防げる。また「頭部」にはカメラを搭載し、対象物の認識や外観検査にも使える。
 展示では、もう1台の垂直多関節ロボットと連携して、自動車のバンパーを持ち上げて外見検査をするデモをしている。

プラズマ照射で表面処理/FUJI

FUJI(C-09)は6軸多関節ロボットを使ったプラズマ表面改質システムのデモを出展する。プラズマをワークの表面に照射することで、表面の汚れがなくなり親水化する。接着剤や塗料が表面にいきわたりやすくなり、接着力や塗料の食い付きを高めることができる。担当者は「自動車部品メーカーからの引き合いが多いが、半導体部品の接着やカテーテルのコーティングなど幅広い用途で活用できる」と話す。

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