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1台のコボッタで3つのデモ/カサイ製作所

 自動車用スイッチメーカーのカサイ製作所(B-22)は、「ラボラトリーオートメーション」「自動検査システム」「自動搬送システム」の3つのデモシステムを出展した。
 小間では、デンソーウェーブの小型協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」がスライドレール上を移動しながら、1台で3つのデモを交互に実施している。だが、スライドレールには動力源がないため、コボッタが位置決め用のピンを所定の位置にある穴に指してから、自らをたぐり寄せるような形で動くことでコボッタがレール上を自走する仕組みを取り入れた。

 ラボラトリーオートメーションではコボッタが液体を試験管に注ぎ、試験管を振って液体を混ぜるデモを実施。また、自動検査システムでは、コボッタが自動車用ミラースイッチの検査工程を担う。自動搬送システムでは、独自開発したベルトコンベヤーと組み合わせて小物部品のピック&プレース(物をつかみ上げて所定の位置に置く作業)を自動化した。
 生技部の奥村和功次長は「ジャンルが異なるデモシステムを展示した。多くの人に興味を持ってもらい、引き合いも得られた」と手応えを語る。

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