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2022.07.01

自動車部品の技術がルーツ/NTN

 機械商社の中央工機(名古屋市昭和区、箕浦康弘社長、B-14)のブース内で、NTNは手首関節モジュール「i-WRIST(アイリスト)」を出展する。

 アイリストは先端に装着するツールを変えることで、液剤の塗布や外観検査、洗浄などさまざまな用途に使える。産業用ロボットのようなアーム(腕)ではなく、人の手首のような動作に特化したロボットで、屈曲や旋回の角度を高速かつ自在に制御する。アクチュエータグループの古橋幸太さんは「そのような動きができるのは、同社が手掛けるドライブシャフトの技術を応用したから」と明かす。

 従来のロボットはティーチング(教示)する時に、制御上の特異点と配線ケーブルのねじれが原因の断線に注意がいる。アイリストは特異点がなく、関節の内側にケーブルを配線できるため、ねじれを気にすることなくティーチングできる。

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