[iREX2025リポートvol.5]ユニークな協働ロボットなど新たな製品やアプリケーションが続々
「iREX2025展示リポートvol.1」でも大手ロボットメーカーの一部の展示を紹介したが、その他にも注目を集めた展示は多かった。ロボットメーカーは幅広いアプリケーション(ロボットの使い方)を提案するため多数のシステムを展示するが、今回の国際ロボット展(iREX)では特に新型の協働ロボットの展示などが目立った。ここでは東日本のロボットメーカーを中心に紹介する。
AIやメンテナンスレスなど提案
その他、ベストセラーの大型ロボット「R-2000シリーズ」をフルモデルチェンジ。従来は関節の角度変化を検出するエンコーダーのバッテリーや関節部のグリス、ケーブルを定期的に交換する必要があったが、これらを交換不要にすることでメンテナンスフリーを実現した。
協働ロボットでは同社ラインアップの中で最小の3kg可搬の「CRX-3iA」を発表した。本体質量は11kgで、「持ち運べるポータブル協働ロボット」として提案する。造船や建設分野の巨大な構造物の溶接に適しており、作業場所に持っていき作業をさせる新しいコンセプトの協働ロボットだ。
「今回展では非常に大きな手応えを感じた。使命感を持って取り組むわが社の開発陣のパワーを感じてもらえたと思う」とロボット研究開発統括本部長の安部健一郎常務執行役員は話す。
独自の特徴を持つ協働ロボットが増加
前回展や前々回展に引き続き、他社ブースでも協働ロボットの展示は多く、ユニークな特徴を持つ新型協働ロボットの展示が目立った。
ヤマハ発動機は協働ロボット「Yamaha Motor Cobot(ヤマハ・モーター・コボット)」を目玉の一つとして展示した。7軸制御のため一般的な6軸制御の機種よりも複雑な動きが可能で、1300mmの長いアームでありながら狭い場所でも周囲との干渉(接触)を避けて動作できる。会場でもこうした特徴を生かし、小さなスペースでのキッティング(工場での部品配膳前に必要部品をそろえる作業)の自動化システムなどを提案した。
「社内では既にいくつもの活用実績がある製品。DC(直流)48V電源で駆動するので搬送ロボットに搭載しても使いやすい」と小林一裕ロボティクス事業部長は自信を見せる。
独自のシステム提案で差別化
その他同社は、「TwinCAT CoAgent for Operations(ツインキャット・コエージェント・フォー・オペレーションズ)」も紹介した。ツインキャットは産業用パソコンで各種設備の制御ができるソフトウエアプラットフォームで、コエージェントでは自然言語を理解するAIが人を支援する。ブースでは、スライドを制御する簡単なデモシステムを展示。マイクを通して人が「この軸をここまで移動させて」と指示してスライドを動かしたり、「エラーが出たけど、どこに問題があるの?」と問いかけてAIに返答させるなど、さまざまなデモを披露した。
「ロボットや工作機械、搬送装置など、さまざまな機器に応用できる可能性がある」と川野社長は語る。
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