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2023.09.01

連載

[活躍するロボジョvol.24] プロとして胸を張れるレベルを/エプソン販売 遠藤綾乃さん

エプソン製品の国内販売を担うエプソン販売(東京都新宿区、鈴村文徳社長)で、ロボットの検証や顧客のトレーニングを担当する遠藤綾乃さん。文系出身ながらロボットに関する技術的な業務に携わっている。もともと手先を動かし、考え、没頭できる地道な作業が好きな性格であり、トレーナーとして顧客のトレーニングに向き合うことにもうれしさを見いだしている。ゆくゆくは自社が関わるさまざまな領域のさまざまな人と仕事がしたいと話す。

やってみたら面白い

 所属するMS技術課の「MS」は、マニュファクチャリング・ソリューションズの意味。MS技術課の主な業務は➀ロボット検証(テスト)と②ロボットトレーニングの2つだ。

 ロボット検証は、顧客からの相談について実際の作業対象物(ワーク)を預かり、それに対して動作プログラムを組み、テストを繰り返す。
 やってみたら面白いんですよ――。遠藤綾乃さんは弾んだ声でそう話す。もともと手芸やルービックキューブなど、手先を動かし、考え、没頭できる地道な作業が好きな性格のため、ロボットを使った検証、テストは向いていると自己分析する。プログラムを自分で考え、実際にどう動くかを答え合わせする感覚があり、「自分で作り上げるところが魅力」と言う。
 また顧客への結果報告も担当する。「初めての時は緊張でプルプル震えました」と振り返る。必要なのは巧みな話術ではなく、説得力だという。「自分で試行錯誤しながら行った検証の報告なので、自信を持って話すことができる」と目を輝かせる。
 検証作業が大変なのは、作業時間が読めないところ。不具合があればその解決まで時間を要し、後の仕事に影響が出てしまう。その時間調整には苦労している。

うれしさがこみ上げる

担当するパーツフィーディングシステムと

 ロボットトレーニングでは、顧客にロボットや関連製品の使い方をレクチャーする。枠としては2週間に一度の設定で、昨年12月からトレーナーを務め、トレーニングを実施している。
 担当は「パーツフィーディングシステム」だ。小型部品の供給機としてまだまだシェアが高いのが鉢型のボウルフィーダーだが、最近はさまざまなパーツフィーダーの需要が伸びているという。その置き換えに伴うトレーニング需要に応えている。
 エプソン販売が提供するパーツフィーディングシステムは、エプソン製ロボットと画像処理システム、高機能フィーダーから成り、ソフトウエアは「EPSON RC+7.0」を使う。
 検証は顧客と直接やり取りする機会が限られるのに対し、トレーニングは顧客とじかに関わり、実際の反応を知ることができる。「お客さまが『あぁ分かった』などとつぶやくのを聞いたときは、うれしさがこみ上げる」と言う。
 トレーニングで苦労するのは、顧客ごとにトレーニングメニューを柔軟に変えて対応すること。顧客ごとに理解度や進度、経験などには個人差があるため、顧客に合わせてメニューをある程度柔軟に変えていくなどの対応が必要なのだ。

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