社内ベンチャーを発足、アセントロボと提携し事業化を加速/ブリヂストン(ソフトロボティクスベンチャーズ)
手応え感じ、計画を1年前倒し
AIベンチャーとの提携も発表
同日、同イベント内でブリヂストンがアセントロボティクスと資本業務提携することも発表した。アセントロボティクスはロボット向けの人工知能(AI)システムを開発するベンチャー企業で、ビジョンシステム用のAI技術などを保有する。
両社は「2022国際ロボット展(iREX2022)」に共同出展するなど、以前から協業関係にあった。この関係をさらに深めるため、ブリヂストンがアセントロボティクスに5億円を出資する。
「ブリヂストンがモビリティ―(自動車関連)以外で資本提携するのはこれが初。ピッキング業務には『優れた手』だけでなく、アセントロボティクスの『優れた目』も必要」と音山CEOは話す。
当日は、アセントロボティクスの久夛良木CEOをゲストに招き、音山CEOとのトークセッションも実施した。
久夛良木CEOは元ソニー副社長で「プレイステーション(プレステ)の父」としても知られる。そうした経験から、ブリヂストンの最初期のロボットハンド試作機を見た際に、デザインに気を使うことの重要性をアドバイスしたエピソードなどを披露した。
久夛良木CEOは「メンバーが素晴らしく、ベンチャー企業に必要なスピード感とセンス、未来を創るとの思いがそろっている」とソフトロボティクスベンチャーズの印象を述べた。音山CEOは「この事業のベースは共創。協業により新たな価値を生み出していきたい」との思いを語った。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)