AGVや無人フォークのショールームを都内に/ZMP
自動車の自動運転技術や、その技術を応用した物流用ロボットを開発、販売するZMP(東京都文京区、谷口恒社長)が都内に、無人搬送車(AGV)や無人フォークリフトのショールームを開設した。独自の誘導方式をアピールし、AGVとフォークリフトの連携も披露する。
ウェブで約400人に披露
走行や連携のデモが可能
従来のAGVは、床面に敷設した磁気テープ上をたどるタイプが一般的。近年は周囲をマッピングし、自らの位置を推計して自律的に動くSLAM(スラム)誘導式の製品も増えた。
キャリロはどちらでもないランドマーク方式を採用する。QRコードや各種記号が印刷されたシール(ランドマーク)を10m間隔で床面に張り、キャリロ底面のカメラでその情報を読み取りながら自律的に走行する。
「磁気テープ式、スラム式のいいとこ取りをしたような方式。スラム式よりも安く設定の変更も簡単だが、障害物を避けて通るなど高度な自律走行が可能」と笠置泰孝キャリロ事業部長は語る。
ショールームの床に実際にランドマークを張り、床からデータを読み取りながら走行するデモを披露。複数のキャリロをリアルタイムで一括管理、制御するシステム「Robo-HI(ロボハイ)」の機能もアピールした。
今年発売した無人フォークリフト「キャリロフォーク」も展示。パレット運搬用AGV「キャリロAD+(プラス)」との連携作業も可能だ。
8月にはこのショールームを使い、製品を一堂に集めた「ZMPワールド2020」も開催する。ZMPワールドでは、工場の建屋間搬送に最適な2500kg可搬の「キャリロトラクター」を初披露する。
「新型コロナウイルス禍で引き合いが従来の3倍に増えるなど、自動化のニーズの高い。このショールームやZMPワールドを通し、ぜひとも多くの人にキャリロの利便性を知ってもらえれば」と笠置事業部長は言う。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
同じ企業の記事
>>中国ベンチャーの障害物検知センサーを発売/ZMP
>>物流支援ロボットに人搭乗オプションを追加/ZMP
>>都内&オンラインでイベント開催/ZMP
>>ウェブイベントで新機能発表、AGVから構内けん引車まで/ZMP
>>連結して複数パレットを1台で搬送/ZMP
>>食品や飲料の倉庫で活用できる自動搬送ソリューションを提案/ZMP
>>トラックの入出庫と倉庫内の搬送を連携/ZMP
>>ウェブとリアルでセミナーイベントを開催/ZMP
>>CarriRo、搬送の完全自動化が可能に/ZMP
>>自動搬送ロボットのパートナーネットワークへ新たに9社が参画/ZMP
>>プラスオートメーションの庫内実行システムと連携開始/ZMP
>>1t可搬タイプ登場、物流支援ロボットのラインナップ拡充/ZMP
>>統合管理システムのさらなる活用方法を訴求/ZMP