[SIerを訪ねてvol.40]自動化が難しい案件の受け皿になる/ピーエムティー
ピーエムティー(福岡県須恵町、京谷忠幸社長)は、2018年にロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に参入した。ロボットシステムグループCSチームの光安慶悟リーダーは「当社は後発のSIer企業のため、独自色を出さないと生き残れない。他のSIerが断るような難易度の高い案件の受け皿の立場になることで、顧客からの信頼を得られて技術力の高さもアピールできる」と語る。過酷な環境である冷凍庫内で稼働できる自律搬送ロボット(AMR)を使った自動化システムの提案など、独自の強みで生存競争に挑む。
食品工場をワンストップで自動化
シビアな要求にスカラで応える
自動化提案を重ねて培ったノウハウをパッケージ化して販売もする。「外観検査搭載高速供給ロボットシステム」や「高速移載ロボットシステム」「外観検査搭載高速箱詰めロボットシステム」といったパッケージ製品をこれまでに発売してきた。 食品業界はシビアなタクトタイムを要求されることが多く、これらのパッケージのいずれにも高速で動けるスカラロボットが使われている。ロボットによる自動化提案の内、スカラロボットを使ったシステム提案が大半を占めが、「幅広いメーカーのロボットを取り扱っており、種類もスカラロボットに限らないため、顧客の要望に柔軟に応えられる」と光安リーダーは話す。