協働ロボットの周辺機器を拡充/オムロン
オムロンは11月9日、協働ロボット「TMシリーズ」向けの周辺機器群「プラグ・アンド・プレー」の新製品として、空気圧制御機器メーカーのSMCとCKDのグリッパーを追加したと発表した。 プラグ・アンド・プレーは、オムロンが販売するTMシリーズ用に開発された周辺機器群。グリッパーの他に、ねじ締めユニットやビジョンセンサーなどもある。既存のラインアップはドイツやカナダなど海外メーカーの製品で、国内メーカーの取り扱いは今回が初めてだ。
新たに追加した製品は、SMC製は吸着グリッパーと2爪グリッパーの2機種、CKD製はストローク違いの2爪タイプ2機種と3爪タイプ3機種。いずれも空気圧で動作する。CKDの製品は10月に発売済みで、SMCの製品は11月に発売予定。
プラグ・アンド・プレーの既存のグリッパーはいずれも電動で、空気圧で動作するタイプは初めて。ロボット推進プロジェクトの吉田樹央氏は「空気圧制御機器は、電動に比べ同サイズでより大きな力を出せるので、より重いものや複雑形状のものを把持できる」とメリットを語る。 プラグ・アンド・プレーは、箱から出してすぐに装着でき、TMシリーズの操作盤(ティーチングペンダント)で直接プログラミングできる簡単さが強み。「グリッパーに限らず、今後もラインアップの拡充に努める」と吉田氏は話す。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)