[直前特集RTJ2026 vol.4] 組み合わせで課題を解決/ロボットメーカー
導入イメージが湧きやすくなる提案
産業用ロボットメーカーは製品単体の展示にとどまらず、複数台のロボットや装置と組み合わせたソリューションや具体的な導入イメージが湧きやすい展示に力を入れる。
川崎重工業(E12)は「ロボット協調塗装システム」や「外観検査ロボットシステム」を展示する。ロボット協調塗装システムは対象物(ワーク)を保持するロボットと塗装ロボットの動作を協調させて、高効率な塗装を可能にする。また、塗料のミストが飛散する範囲を抑えることで塗装ブースのサイズを小型化し、消費電力量の削減に寄与する。
外観検査ロボットシステムはコンベヤーで流れてくるワークを止めることなく、ロボットで外観検査ができる。検査速度は従来の検査システムと比べて約10倍に向上した。検査対象に高速でパルス(短時間に発生する電気信号)を出力する「高速パルス出力機能」で、曲面のあるワークでも高速で検査できる。
オリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長、E64)は、小型産業用ロボット「OVRシリーズ」を出品する。OVRシリーズは3軸~6軸の垂直多関節タイプや水平多関節(スカラ)タイプ、直交タイプがあり、用途に応じて最適なタイプを選べる。
コンパクトな設計で、垂直多関節タイプは一部機種を除き、設置面積が幅130mm×奥行き130mmと限られたスペースでも設置しやすい。スカラタイプは一般的なスカラロボットと比べて薄型のため、狭所へのアプローチを容易にした。会場ではOVRシリーズの具体的な導入イメージを持てるよう、現場を想定した動作実演を交えて製品を提案する。
協働ロボットをさまざまな用途で
会場では協働ロボットをさまざまな用途や環境で活用できる提案が見られる。
デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長、F03)は協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」や、昨年発売したモジュール型ラボオートメーションシステム「COBOTTA LAB Modules(コボッタ・ラボ・モジュールズ)」などを展示する。
コボッタ・ラボ・モジュールズはコボッタと走行軸に、液体や粉体の計量、攪拌(かくはん)などのユニット(=モジュール)を組み合わせるシステム。他にも、コボッタプロにAMRを組み合わせた部品供給の自動化システムや、垂直多関節ロボット「VMBシリーズ」と中国のビジョンシステムメーカーMech-Mind(メックマインド)ロボティクスの3Dビジョンセンサーを組み合わせた高速ハンドリングなどさまざまな実演を見せる。
中国の協働ロボットメーカーの日本法人DOBOT JAPAN(ドゥーボットジャパン、東京都港区、ロウ・ジュリン代表、E04)は、「CRAシリーズ」や「CR 30H」「Nova(ノバ) 2s」「CRA-IP68シリーズ」といった多種多様な協働ロボットを展示する。
CRAシリーズは一体型のコンパクトな関節軸を採用したことで動作速度が向上し、サイクルタイムを従来品比25%短縮した。CR 30Hは可搬質量が最大30kgまで対応でき、1800mmの長いリーチを持つ。ノバ2sはリーチを短くすることで設置スペースを削減し、狭小なスペースにも導入がしやすい。CRA-IP68シリーズは防じん、防水設計で耐油性にも優れているため、過酷な環境での作業を得意とする。会場では協働ロボットによる溶接やパレタイズを実演する。
来場者はここに期待/単品生産向けの自動化技術を探したい
ミラック 山田 湧真 本部長
わが社は旋盤やマシニングセンタ、研削盤を使った機械加工をはじめ、焼き入れ、表面処理、組み付けまでを一貫して手掛けています。自動車や工作機械、金型、ロボットなど幅広い業界との取引があり、単品から数百個程度の生産に対応しています。
RTJ2026では機械加工の自動化や省人化に関する新技術の情報を収集するのが目的です。特に1個〜10個程度の単品生産の自動化は課題が多く、成功事例にあまり出会えていません。会場でぜひ突破口となる技術や事例を見つけたいと考えています。
また、わが社ではオリジナルのモーター「ビルトインスピンドルモータ」を製造しています。会場ではロボットやモーターの市場動向についても積極的に情報収集する予定です。
(構成・平川一理:ロボットダイジェスト編集部)

