• インタビュー
2024.08.23
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国内製造業のために、良い物を現場へ/シュマルツ 小野雅史社長

「まるで国内メーカー」を目指す

吸着力を生み出すエジェクターをアピールする小野社長

――当初も言われてましたが、言葉の端々から、ワクワクされているのが伝わってきます。  そうはいっても、就任当初で慣れていないこともあり、うまくいかないことや不安なことの方が多いです。各部署や日本法人全体で立てた重要業績評価指標(KPI)を達成できるかなどは、常に不安です。そんな中でも、気分転換は上手にできていると思います。この数年は、ジムでの筋力トレーニングを習慣にしています。健康維持を目的に始めたのですが、自身の体力の限界に挑むときはトレーニングに集中しないといけないので、他のことを忘れられます。また、「今日は何キロを何回」などと目標を立てて達成する流れを日常的に繰り返せるのは、まさにKPIの話のようで自己肯定感を高められます。 ――目標を達成する経験を日々、得られるのは大事ですね。  経営の話に戻すと、うまくいかないことも少なくないですが、「失敗は失敗から学ぶ限り、失敗ではない」と考えています。年齢は関係ありません。日々勉強です。企業の社長が変わる時には必ず、社内外どちらからも期待と不安があるでしょう。少しずつ学んで不安を解消し、期待に添えるよう努力していきます。「対応の速さなどが、まるで国内メーカーのよう」とユーザーに評価してもらえるぐらい、密な関係を築きたいです。

(聞き手・ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)

小野雅史(おの・まさし) 1999年東洋大学卒業。国内企業2社で技術職・営業職を経て、2008年ロックウェルオートメーション日本法人プロダクトマネージャー。13年B&R日本法人社長。24年7月から現職。石川県出身の48歳。

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