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2018.10.15
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物流向けロボットに注目!/国際物流総合展2018【前編】

変形や破損した箱でも持ち上げ可能

上面だけでなく横からも吸着する東芝インフラシステムズのデパレタイズシステム

東芝インフラシステムズ(川崎市幸区、秋葉慎一郎社長)は段ボール箱の破損を防ぐ門型のロボットを出展した。積み上げられた荷物を下ろす「デパレタイズ」と呼ばれる作業向けだ。 段ボール箱はテープで張り付けた上面と下面の耐久性が低い。一般的な物流ロボットは段ボールを持ち上げる際に上面を吸盤で吸着するが、同社のロボットは上面だけではなく側面も吸着し、斜め上から持ち上げて負荷を分散する。また門形状の部分に搭載したコンベヤーで下からも支持するため、吸着され空中にいる時間も短縮する。 セキュリティ・自動化システム事業部のロボティクス事業の責任者、柚井英人さんは「この方式ならば、多少変形や破損した箱でもデパレタイズができる」とアピールする。

自動走行装置と協働ロボを組み合わせ

オムロンは自走ピッキングシステムを展示

その他、オムロンは今年5月に提携した台湾メーカー、テックマン・ロボット製のロボットと同社の自動走行装置との組み合わせを提案した。棚の商品を自動でピッキングする物流倉庫での活用を想定する。これまで人手で行うことが多かった作業だ。  「テックマンのロボットは安全柵なしで使える協働型で、人と同じ空間で作業ができる。完全自動化が難しい場合でも、売れ筋商品のピックアップだけでもロボットでできれば人の手間を何割も減らせる」と業界マーケティング部の小原正寛主査は話す。

――後編に続く(後編は11月1日以降にアップ予定) (ロボットダイジェスト編集部)

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