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2026.09.14
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[注目製品PickUp!vol.97]搬送ロボットの位置ずれを補正/エイテック「アジャストユニットAJUシリーズ」

ユニット化できないか

ファインコントロールデバイス(=写真手前)やAJUシリーズなどロボット業界向けの製品提案に注力する

 同社はエア工具や電動工具をメンテナンスする「パワーツール事業」で創業し、1999年よりボールトランスファー事業に参入した。

 ボールトランスファー事業では中小企業ならではの小回りの利きやすさを生かし、顧客の声を迅速に製品開発へつなげてきた。納入先は自動車や工作機械、精密機器、鋼材など幅広い業界に及ぶ。

 ロボット業界に本格参入するきっかけになったのは、クリーンルーム向けの位置決め機構「センタリングユニット」の開発だった。従来品のようにボールとワークが点で接触する構造は発じんの要因になるため、ボールを内部に組み込んで天板をスライドさせる構造を考案。テレビやスマートフォンなどの精密機器を製造する現場に多く導入された。

 「ある時、お客さまからロボットハンドにセンタリングユニットを付けて、芯ずれの補正に使えないかとの相談を受けた。自動化への関心が高まっていた時流もあり、本腰を入れてロボット向けの製品開発に取り組んだ」と岸野営業課長は話す。

 そこで、センタリングユニットを発展させた位置決め機構「ファインコントロールデバイス」を開発。ビジョンカメラやセンサーを使わずにロボットハンドの芯ずれを補正できる点が評価され、ロボット関連の展示会で注目を集めたという。

 さらに、昨年12月の「2025国際ロボット展」への出展も大きな転機となり、これを機に岸野営業課長が中心となってAJUシリーズの製品化に着手し始めた。

 岸野営業課長は「会場を見ていると、AGVやAMRを生産ラインに組み込んだ自動化提案が進んでいる印象を受けた。ちょうど、わが社のユーザーが搬送ロボットにセンタリングユニットを搭載し、組み付け作業に活用している事例を知り、搬送ロボット向けにユニット化すれば需要があるのではと考えた」と振り返る。

メーカーやSIerにPR

「搬送ロボットメーカーやSIerにAJUシリーズをPRしたい」と話す岸野大営業課長

 「RTJ2026では自動車業界を中心に多くの引き合いがあった」と語る岸野営業課長。今後はAJUシリーズの拡販に向け、搬送ロボットメーカーやシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)へのPRを強める構えだ。

 「搬送工程の自動化を始めようとしているお客さまにとって、搬送ロボットの停止精度が課題となり稼働が遅れている話をよく聞く。システム設計の段階からAJUシリーズを提案できれば課題解決に貢献できるのでは」と岸野営業課長は力を込める。

 販売ターゲットには自動車関係に加え、食品や医療など、搬送の自動化に課題を持つ幅広い業界を据える。

 岸野営業課長は「近年導入が広がる小型の搬送ロボットに対応するためにも、AJUシリーズ本体の軽量化を視野に入れている。また、メンテナンス体制の構築にも早急に取り組みたい」と意気込む。

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