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2024.10.11
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ロボットの導入・運用をより簡単に、都内で複数の展示会が開催

周辺機器も充実

 ARMA(アルマ、岐阜県各務原市、古田貴士社長)は協働ロボット向けの「ユーザーインターフェース(UI、機器やソフトウエアの操作画面)付き電動グリッパー」を出展した。タッチパネルが付いた電動グリッパーは、同社調べでは業界初という。  タッチパネルがあることで、ロボットコントローラーを使わずに、ハンド部分だけで開閉する爪のストロークの調整などをできる。協働ロボットのアームを直接動かして教示する「ダイレクトティーチング」をした後の細かな調整などにも向く。担当者は「協働ロボットの普及で本体を気軽に使えるようになった。一方、コントローラーを介すとハンドの調整は手間になる。そこで気軽に使ってもらえるハンドを目指した」と開発意図を明かす。  大阪大学発のスタートアップベンチャー企業のThinker(シンカー、大阪市中央区、藤本弘道最高経営責任者<CEO>)はロボットハンド「Think Hand F(シンクハンドF)」の量産試作版を出展した。同社は、赤外線と人工知能を組み合わせた独自技術を搭載する「近接覚センサーTK-01」で有名。同センサーは今回展に合わせて発表された「第11回ロボット大賞」で優秀賞に輝いた。  シンクハンドFはメカチャック式のハンドに同センサーを応用した。ハンドの爪の付け根部分をフローティング機構にし、爪の根本部分にある機構の動きを同センサーで認識することで、爪と爪の間の距離やかかる力を推測する。  スイスに本社を構える部品供給機(パーツフィーダー)メーカーAsyril(アジリル)の日本法人アジリル(横浜市緑区、波岡守社長)は、パーツフィーダー「Asycube(アジキューブ)」を出展した。プレート型のフィーダーで、振動を起こして重なったワークや裏向きになったワークなどをロボットが取りやすいよう動かす。  仙田直丈FAEセールス担当は「振動を起こすがワークにきずなどは与えず、精密部品にも適用できる」と自信を見せる。

直接操作できるARMAの「UI付電動グリッパー」
Thinkerの「シンクハンドF」は爪がジョイステックのように動く
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