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2024.04.04

高可搬のメカ式ツールチェンジャーを新発売/イマオコーポレーション

顧客のニーズに応えるために

技術部の林寛リーダー(=写真右)と営業部の八坂茂徳主任(=同左)

 イマオコーポレーションがスマートシフト・ロボティクスの総代理店となったのは2022年。スマートシフトロボットシステムをロボット関連の商材として日本市場向けに販売してから2年がたった。
 「投資対効果を高めるために1台のロボットにさまざまな作業をさせたい」との考えから、近年はロボットの普及と共にツールチェンジャーを使うニーズも高まっている。エア式ツールチェンジャーなどと比べてシンプルな機構でツールを自動交換できるメカ式ツールチェンジャーならではの強みが評価され、スマートシフトロボットシステムの販売実績は幅広い業界に拡大しているという。

 イマオコーポレーション技術部営業技術課四グループの林寛リーダーは「この2年間でスマートシフト・ロボティクスとは風通しの良い関係になった。わが社は従来品の課題などをスマートシフト・ロボティクスに定期的にフィードバックしており、それが今回の新製品開発にもつながった」と強調する。

iREX2023で一足先に新製品を披露した(提供)

 イマオコーポレーションは昨年11月29日~12月2日にかけて東京都内で開催された「2023国際ロボット展(iREX2023)」で、新製品を一足先に披露した。重量のあるツールを自動交換できるソリューションとして来場者の関心を集めた。

 今後は新製品の提案も強化し、従来品だけでは取り込み切れなかった溶接やねじ締め、研磨などのアプリケーションの開拓を加速させる構えだ。
 
 八坂主任は「メカ式ツールチェンジャーを新たに市場投入する企業がこの2年間で増えた。これに対し、最大可搬質量の大きさや水平移動だけで簡単で高速にツール交換ができる点を日本のお客さまにアピールし、競合との差別化を狙いたい」と述べる。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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