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2023.05.12
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[注目製品PickUp!vol.52]ハンドの小型化に貢献するモーター/OKIマイクロ技研「サムベリーナ」

小型・軽量、高トルク、低消費電力

サムベリーナの発表会見を開いた

 サムベリーナは、同じトルク定数の既存品と比べて体積と重量を49%削減したという。また、同じ外径サイズの既存品と比べてトルクは86%増加、消費電力は46%削減できる。これらの特徴から、モーターの実装スペースや製品自体を小型化、軽量化でき、モーター数を増やせて自由度が増す。また、増力化、高速化できる上、消費電力の削減や、動作時間の延長が可能になる。  参入市場としてはまず、ロボットハンド向けを皮切りと位置付ける。「25年度に5億円の売り上げを見込むが、その大半はロボットハンド向けとなる見通し」(富澤社長)だ。  小型・軽量、高トルク、低消費電力とのサムベリーナの特徴を生かせる市場への展開を図る。  同社のスローガンは「モノを動かす価値で社会に貢献する」。小型軽量化のニーズに応えた高性能なロボットハンドを実現するために、新型コロナウイルス禍でロボット需要がより高まった20年にサムベリーナの開発に着手した。  今後は、外径12mmのワンサイズ展開のサムベリーナとともに制御回路や減速機、センサーなどの周辺モジュールをセットで提案することになる。周辺モジュールは他社製品を使いつつ、自社製品も開発していくという。  また、25年度にはサイズ拡大などのバリエーション追加も予定する。

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