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2022.06.02

インタビュー

日本市場での発展を目指すAI搭載の3Dビジョン企業/Mech-Mind 楊培社長

カメラから内製

3Dカメラの「Mech-Eye(メックアイ)」

――製品の強みはなんでしょう。
 3Dビジョンを使ったロボットシステムを、包括的に提案できることです。3Dカメラの「Mech-Eye(メックアイ)」から、AIのディープラーニングを使った画像処理ソフトウエア「Mech-Vision(メックビジョン)」、ロボットプログラミングソフト「Mech-Viz(メックビズ)」までを一括して手掛けます。

――そのメリットは。
 ユーザーはシステム間の継ぎ目を感じずに扱えるでしょう。例えば「ばら積みピッキング」では、ピッキングする対象物の位置を自動で認識し、ロボットの動作プログラムの生成まで、コードを使わずに簡単に対応できます。

iREX2022の会場で披露したばら積みピッキングシステム

――iREX2022の展示では、国内外の多くのロボットメーカーの製品に対応されてました。
 対応力を見せられたと思います。やはり、幅広く対応するにはソフトだけでなく、ハードも大切です。わが社は3Dカメラから内製しており、用途に応じてさまざまなサイズと機能で展開しています。カメラと画像認識、AI、ロボットの動作プログラムまでをトータルで提供できます。ここまでトータルで提案できる競合メーカーは多くないと思います。

――会場や会期後の引き合いも多かったのでは。
 その通りです。一方、日本法人は立ち上げたばかりで、現在は15人ほどの人員です。対応をお待たせしており、大変申し訳ない限りです。そこで、パートナーになる代理店やシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の存在は大切です。

対象物の高さを認識してロボットハンドで把持するシステム。ロボット本体以外の大半が内製

――まずはパートナーの確立から。
 パートナーとの信頼性が大切です。そこで、代理店やSIer向けの教育施設の構築や講習を計画しています。ただ、いま本社に併設するショールームが手狭で対応できません。そこで、まずはショールームの移設を計画しています。その後、今のショールームを教育施設に組み替えます。

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