[国際ロボット展 特別リポートvol.7]遠隔操作、いよいよ普及か!?／リモートロボティクス、モーションリブ、カットランドジャパン、人機一体
200m離れて安全確保／カットランドジャパン
カットランドジャパン（東京都大田区、森健一社長）は、手元のロボットを手で動かすと、同期して遠隔地のロボットが同様に動く「マスタースレーブロボ」を展示した。同社は大田区にあるいわゆる町工場だが、「原子力発電所の廃炉作業などに使う特殊な遠隔操作装置を製造してきた実績があり、そのノウハウを活用して開発したのがマスタースレーブロボ」と担当者は言う。 カメラモニターで現場の状況を見ながら、200mまで離れて作業ができ、危険な場所でも作業者の安全性を確保できる。会場ではグラインディング（研磨）をイメージしたシステムを展示し、注目を集めた。
巨大な人型の“重機”／人機一体
巨大な人型重機を開発する人機一体（滋賀県草津市、金岡克弥社長）も会場内に製品を展示した。展示したのは、高所作業車と一体化した人型重機「零式人機ver2.0」。高所作業車の後部にある操縦室にいる人が、昇降装置の先にいる人型重機を操作する。 デモンストレーションとして金属製のパイプを器用に扱って見せるなど、操作性の高さをアピールした。高所で動く巨大な人型ロボットに、同展示の周囲には常に黒山の人だかりが絶えなかった。
（ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也）
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