チャックの爪の交換はロボットに【前編】/松本機械工業
全ての爪を同時に
一方、②のAJCチャックは、右の画像のように爪が搭載された交換プレートとベースチャックで構成されている。交換プレートを取り替えるだけで、全ての爪を同時に交換できるのが特徴だ。 旋盤は基本的に、円筒形状のワークが加工対象になる。 だが、AJCチャックは円筒形状だけではなく、レンガのような四角い形状などのさまざまな形状のワークを固定できる。固定したいワークの形状に沿って成形した爪を前もって用意し、交換プレートに搭載すれば、後はそれをベースチャックに取り付けるだけでOKだ。 交換プレートを複数用意してロボットで付けかえれば、ROBO-QJCと同じように人が爪を交換しなくて済む。
サーボチャックもアピール
注目度が一気に高まる
ここまでは、爪交換の自動化ソリューションの概要を説明した。 実は、同社が爪交換の自動化に取り組み始めたのは、何と今から30年近く前。30年近く前から提案し続けてきたが、顧客からの注目度はここ2~3年で一気に高まったという。 なぜだろうか? 後編では、爪交換の自動化ソリューションが一気に注目を浴びるようになった理由などを解説する。
――後編につづく (ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
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