[注目製品PickUp!Vol.7]厳しい環境でも大丈夫!小型・軽量・高把持力のグリッパー【前編】/鍋屋バイテック「5000シリーズ」
電動の把持力不足はもはや古い
5000シリーズには①空気圧を使用する空圧タイプ②モーターを使用する電動タイプ③空圧と電気制御を組み合わせたハイブリッドタイプ――3種類がある。 空圧式が一般的だが、最近では電動式の需要も増えており、NBKの引き合いの割合は半々という。 自動車業界では消費電力量など環境性を考慮して空圧機器の使用を減らす方向にある。 またこれまでは固定して使うことが一般的だった産業用ロボットを移動式にしたり、自動走行車(AGV)と協働ロボットを組み合わせることで、必要な作業場所に移動できるロボットシステムも登場した。空圧タイプの場合、接続されたエアコンプレッサーが移動の妨げになる。一方、電動タイプならモーター駆動のためコンプレッサーが不要で、24V電源で動かせる。
ツィマーの電動グリッパーが注目される理由はもう一つある。それは、これまでの電動式グリッパーのイメージを覆す把持力の強さだ。 空圧タイプが広く使われるのは、電動式では把持力が弱く重い物が持てないとのイメージがあるため。しかし5000シリーズをはじめ、ツィマーの電動グリッパーなら、同サイズの空圧タイプに引けを取らない把持力を持つ。機械部品の設計や製造を手掛ける同社は、長年培った加工技術を生かしグリッパーの部品から自社で製造することで、高精度で高剛性・高把持力な製品を作れる。 「当社の電動グリッパーなら、他社製の把持力360N(36.7kg重)の製品と同サイズで、1800N(183.5kg重)もの力を出せる。電動式の把持力が弱いイメージを払しょくしたい」と村岡マネージャーは強調する。
――後編に続く (ロボットダイジェスト編集部)
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