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2018.11.19
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[注目製品PickUp!vol.3]ロボット初心者でも簡単操作/FUJI 「SmartWing(スマートウィング)」【前編】

指示は「何を、どこで、どうする」

簡単に指示が出せる操作パネル

 スマートオペレーションのキーワードは「誰でも使える」。専門的な知識や経験がなくてもロボットを動かせる。  入力の基本となるシステムが「Job Editor(ジョブ・エディター)」だ。  動作プログラムの作成に必要なのは、次の3つのデータのみ。 ①作業対象の「ワーク(部品)情報」 ②作業する位置「作業座標」 ③置く、ねじ締めなどの標準動作の「技」    つまり「何を、どこで、どうするか」の3要素の組み合わせから、動作プログラムを自動生成する。ビジョンセンサーにより部品形状を取得できれば、後は座標を入力し、動作の項目を選択するだけ。  これで動作プログラムの生成に必要な「何を、どこで、どうするか」がそろう。  扱う部品や動作に変更がある場合、ジョブ・エディターを使えば座標や部品のデータだけを変更すればよいため、大規模にプログラムを組み直す必要がなく、多品種少量にも対応できる。  一方でまだ課題もある。金属部品のように形が一定な物はビジョンセンサーできちんと認識できるが、から揚げのように不規則な形の物は識別が難しいという。

展示会に積極的に出展

「ロボットを使ったことのない人に興味を持ってほしい」と藤田政利技術部長

 「立ち上げが簡単」がコンセプトのスマートウィングは、これまで産業用ロボットを使ってこなかった層に最適な製品。  今は展示会に積極的に出展し、どの程度の需要がありそうか、どういった分野や工程、顧客にマッチするかを探っているところだ。  「展示会では産業用ロボットに興味はあっても『どこを、どのように自動化すべきか』が分からずに悩んでいる来場者が多い。そういった人にぜひともスマートウィングを見てもらい、『ウチのこの工程で使えそう』と感じてもらえれば」と藤田部長は強調する。

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