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2018.11.06
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米国展示会で見た!自動化提案の最前線/米国国際製造技術展(IMTS)【前編】

導入しやすい提案目立つ

オークマが新たな自動化システムを披露

 出展する大手工作機械メーカーは、ロボットやローダー、パレットチェンジャーなどの各種自動化機器と工作機械を組み合わせた、多様な自動化システムを展示していた。  その中でも、メインの展示はロボットを使った自動化システムだ。特に、ティーチングと呼ばれるロボットの動作プログラムを作成する作業を簡略化した、工作機械のユーザーにとって導入しやすい自動化システムの提案が目立った。  大手工作機械メーカーのオークマは、小間全体のうち半分を「自動化横丁」(家城淳副社長)とし、さまざまなタイプの自動化システムを一堂に披露した。  特に注目を集めたのが、複雑なティーチング作業を不要にした新機軸の自動化システム「LOAD&GO(ロード・アンド・ゴー)」だ。丸棒形状の材料の加工が得意なタイプの工作機械と組み合わせて展示した。  家城副社長は「柔軟性の高い自動化システムを構築できる」とロード・アンド・ゴーの特徴を説明する。

パッケージ化で操作を簡単に

DMG森精機は6タイプの自動化システムを披露

 大手工作機械メーカーのDMG森精機も、ロボットやローダーなどを使った6つのタイプの自動化システムを展示した。  注目を集めたのはロボットシステム「MATRIS(マトリス)」だ。マトリスの特徴は、ロボット活用に必要な要素をパッケージ化し、ロボットの専門知識がなくても簡単に操作できる点にある。  森雅彦社長は「ワークの搬入出(※材料を工作機械に取り付けたり取り外したりすること)は工場内の仕事の中でも最も面白くなく、付加価値が低い。そういう仕事はロボットなどを使って自動化し、なくした方が良い」と語る。

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