[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]ロボットは4段階で進化する/KUKA
アイデア次第で使い方広がる
使う現場に合わせてカスタマイズして提供されるため、幅広い用途に使える。 「ターゲットは半導体や電子精密部品をはじめとするあらゆる工場。あるいは病院や食堂などでの使用も視野に入る。アイデア次第で使い方は広がる」と星野泰宏社長は話す。 17年の国際ロボット展では、半導体の製造工場を想定し、クリーンルーム内での製品の搬送などを実演。人手不足に対応した新たな工場のあり方を提案し、来場者の注目を集めた。 台車のKMPは、レーザースキャナーで障害物を探知して自律走行をする。タイヤ部分は、前後だけでなく左右にも自在に動ける「オムニホイール」を採用したため、狭い場所でも小回りが利く。
人間工学に基づいた安全なデザイン
台車の上の載る協働ロボット「LBR iiwa(イイワ)」の発売は14年。 人間工学に基づいてデザインし、手を挟まぬよう丸みのある関節で、危険な突起はない。重量が安全性に直結するため、可搬重量7kgタイプで重量は約22kgと軽量化している。 7つの軸全てにトルクセンサーを搭載し、どこに触れても力を感知でき、力と速度、位置を同時に制御できる。その他、より確実な安全性を求めて、ISOの安全規格に準拠した速度監視や領域監視、全軸に搭載された衝突検知など、さまざまな安全機能を持つ。 力を制御しながらの組み立て作業といった、これまで人しかできなかったことも±0.1mmの繰り返し精度でこなす。