海外協働ロボットや樹脂部品など出展【後編】/ジャパン・ロボット・ウィーク
やわらかいイメージ打ち出す/三重ロボット外装技術研究所
三重ロボット外装技術研究所(三重県四日市市、森大介社長)は、ロボット用のやわらかい外装材「YaWaRaKa(ヤワラカ)ロボD」を提案した。クッション性のあるウレタン発泡材で人と接触してもケガのリスクを低減できる。接触検知機能があり、ロボットが何かに接触したら即座にロボットを停止させられる。会場では自由曲面に加工できることを示すサンプルや、厚みがあっても敏感に接触検知ができることを紹介するサンプルを展示した。 「技術情報よりも、やわらかいイメージを打ち出す方針にかじを切り、10月にはホームページも一新した。新型コロナウイルス禍もあって搬送ロボットなど人と近い空間で稼働する移動式ロボットが増え、ロボット向け外装材の引き合いも増えている」と森社長は話す。
SIerが新設のデモ施設をアピール/A・R・P
各種装置の受諾開発などを手掛けるエンジニアリング会社のA・R・P(神奈川県秦野市、笹子吉隆社長)は、新たに取り組むシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業をアピールした。このほど、ロボットシステムのデモ施設「ロボラボ」を開設。そこで展示するロボットシステムの一つを会場に移設して展示した。コンベヤーとロボットを組み合わせたラインで、この設計をベースにカスタマイズすることで設計工数を減らし、高いコストパフォーマンスを実現する。 ロボラボは、実際にデモ機を動かしながら、必要な機能や費用対効果などを確認する施設だ。「食品加工関連の専用機を手掛けた実績も多いため、ロボットシステムの顧客にも食品関係が多い。食品はつかみにくいワークが多いが、ロボラボがあれば事前にピッキングのテストができる」と技術開発本部の福岡達也マーケティング部長は語る。
――終わり (ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)