2020.12.03
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食品、医薬品製造を省人化! 多彩なロボットシステム提案【その2】

高さを抑えたパレタイズシステム

11月に発売したばかりのPXシリーズ

 ペットボトル飲料の箱などを荷役台(パレット)に積み込むパレタイズシステムや、パレットからの荷下ろしをするデパレタイズシステムの展示もあった。  スター精機(愛知県大口町、塩谷国明社長)は、高さ2mの全低高ロボットパレタイザー「PXシリーズ」を披露した。11月に発売したばかりの新製品だ。

より大型のPXWシリーズも展示

 パレタイズ・デパレタイズのシステムには垂直多関節型ロボットが使われることが多いが、アームを振り回す分、広い範囲を安全柵で囲む必要がある。一方、PXシリーズは直線軸の組み合わせで構成され、省スペースで設置できる。軸構成を工夫することで、アームが上方向に飛び出ない構造にしており、天井が低い場所にも設置できる。  ブースでは、PXシリーズよりも一回り大きいPXWシリーズと組み合わせて展示。PXシリーズでコンベヤーに載せた箱を、PXWシリーズで台車に積み込む動作をしてみせた。

パレット昇降機能で作業効率アップ

パレットの昇降機能が付いたパレタイザー

 専用機メーカーのPSS(宮城県石巻市、渥美春人社長)も、直交軸を組み合わせたパレタイザーとデパレタイザーを展示した。  直交構造ならではの省スペース性に加え、箱を積み込むパレットと、コンベヤーから引き込んだ箱を昇降させる機能があることが大きな特徴だ。アームの上下動の時間を削減できるため作業効率が高く、パレタイザーでは毎分12箱を積み込める。    「昨年6月に発売したところ多くの引き合いがあり、ニーズはある。今年に入り大手企業から一気に複数台の発注もあった」と赤間幸雄取締役は手ごたえを語る。  「その3」では、インターフェックスウィークの会場で見つけたロボットシステムを紹介する。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

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