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2022.09.27
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[進化する物流vol.5]最先端が一堂に、国際物流総合展リポート【その2】

前後工程まで提案/オカムラ

オカムラが展示したオートストアの「R5+」

 オートストアの正規代理店として、国内でのオートストアの導入をけん引してきたオカムラも、国際物流総合展に出展した。オカムラはオートストアを中心に、前後工程も含めて提案した。  今回展では、大型のコンテナを運べるオートストア用のロボット「R5+」を初披露した。今まで主流だった高さ330mmよりも大きな、高さ423mmのコンテナを扱える。423mmの高さがあると、男性用のスニーカーを箱ごと縦に収納でき、複数個を1つのコンテナに入れられる。

かご台車をけん引するオカムラの新製品「ORV」

 会場ではそのコンテナから必要な商品を取り出す作業用に、ビジョンセンサー付きのロボットピッキングシステム「Right Pick(ライトピック)2」を提案した。  ピッキングした荷物を別なコンテナにまとめて搬送する際には、周囲に柵の付いた「かご台車」がよく使われる。そのかご台車をけん引する新製品のAGV「ORV」も展示した。

専用棚や専用ステーションを組み合わせ/ギークプラス

ギークプラスが展示したポップピック

 中国に本社のある物流向けロボットメーカー、ギークプラス(日本法人=東京都港区、加藤大和社長)は、大型の搬送ロボットや、棚から搬送物を取り出す装置などを組み合わせたシステム「POP PICK(ポップピック)」を展示した。国内では今年6月に発売したシステムだ。  同社は、棚や荷役台(パレット)の下に潜り込んで搬送する自動棚搬送ロボット「EVE(イブ)」シリーズを展開する。新たに搭載質量が最大1200kgの「P1200R」をラインアップに追加。さらに従来比で2倍近い高さ3.7mの専用棚や、高い専用棚から搬送物を取り出せる専用の作業ステーション、制御ソフトウエアを開発し、それらの組み合わせをポップピックとしてパッケージ製品にした。  作業ステーションを展示するのは今回が初めてで、コンテナを取り出す専用クレーンを2台搭載して、既存製品よりも処理能力を上げた点を訴求した。  加藤社長は「ポップピックは大容量と柔軟な運用の両方を実現できる。前後工程も含めて提案したい」と話す。

(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜、曽根勇也)

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