[進化する物流vol.5]最先端が一堂に、国際物流総合展リポート【その2】
前後工程まで提案/オカムラ
専用棚や専用ステーションを組み合わせ/ギークプラス
中国に本社のある物流向けロボットメーカー、ギークプラス(日本法人=東京都港区、加藤大和社長)は、大型の搬送ロボットや、棚から搬送物を取り出す装置などを組み合わせたシステム「POP PICK(ポップピック)」を展示した。国内では今年6月に発売したシステムだ。 同社は、棚や荷役台(パレット)の下に潜り込んで搬送する自動棚搬送ロボット「EVE(イブ)」シリーズを展開する。新たに搭載質量が最大1200kgの「P1200R」をラインアップに追加。さらに従来比で2倍近い高さ3.7mの専用棚や、高い専用棚から搬送物を取り出せる専用の作業ステーション、制御ソフトウエアを開発し、それらの組み合わせをポップピックとしてパッケージ製品にした。 作業ステーションを展示するのは今回が初めてで、コンテナを取り出す専用クレーンを2台搭載して、既存製品よりも処理能力を上げた点を訴求した。 加藤社長は「ポップピックは大容量と柔軟な運用の両方を実現できる。前後工程も含めて提案したい」と話す。
(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜、曽根勇也)