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樹脂製減速機をロボ部品にテスト販売/スターライト工業

スターライト工業(大阪市旭区、西郷隆晄社長)は今年10月、歯車や機構部品に樹脂を採用した遊星歯車減速機「S-Bear(エスベア)DD」を、研究開発のパートナー向けに試験的に発売した。金属製の既存製品に比べ、軽量でさびず、潤滑油やシール(密封部品)が不要なのが特徴。今後、試験販売を通じてパートナーとともに完成度を高め、一般販売を目指す。最終的には産業用ロボットの要素部品として採用を狙う。市販の減速機と同サイズに設計したため、パートナーは単純に置き換えるだけで性能評価に取り組める。

[ロボットが活躍する現場vol.15]釣り具をつり上げピッキング/ハヤブサ

釣り針や浮き、重りなどと、これらをまとめた「仕掛け」と呼ばれる釣り具のメーカー・ハヤブサ(兵庫県三木市、歯朶〈しだ〉由美社長)がロボット倉庫を導入した最新の物流センターを稼働した。総投資額は23億円で、保管量は倍増、出庫に必要な時間は3分の1に短縮。昼夜二交代制の24時間稼働で対応したピッキング作業が、通常の8時間勤務でこなせるようになったという。ロボットが活躍する現場を早速見てみよう。

[活躍するロボジョvol.10]相手を思いやる/CKD 浅井香澄さん

ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」も10回目を迎えた。今回は、CKDで電動アクチュエーターを設計する浅井香澄さんを紹介する。ロボットアームの先端に搭載する電動アクチュエーター・グリッパー・タイプ(電動グリッパー)「FFLDシリーズ」などの設計補助を担当した。現在は設計の主担当を任され、製品化に向けて奮闘している。製品を完成させるには、社内のさまざまな関係者との連携が欠かせず、「相手の立場に立ち、専門用語をかみ砕いて説明するなど、思いやりを大切にしたい」と話す。

[特別企画 新ロボット展 in 愛知 vol.5]注目していた愛知での展示会に即決/中西金属工業

産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」に出展を決めた企業に、出展の狙いや意気込みを聞く本企画。今回は中西金属工業(大阪市北区、中西竜雄社長)を紹介する。同社は、フォークリフトの台車がベースの無人搬送車(AGV)上にロボットを搭載した「ROBO Square(ロボスクエア)」を今年度中に発売予定。製造業の工場や倉庫向けに提案するため、自動車産業をはじめ製造業の集積する愛知県でPRの機会を模索していた。物流推進室の光川竜右室長は「PRしたいと思っていたタイミングやエリアにうまくはまり、即決した」と話す。

「OmniCoreコントローラ」にコンパクトタイプと多関節ロボ用タイプを追加/ABB

スイスに本社を置く大手ロボットメーカーのABBは12月15日、ロボット用コントローラー「OmniCore(オムニコア)コントローラ」にコンパクトタイプの「E10」と多関節ロボット用の「V250XT」を追加した。E10は、電子機器を収容する19インチ規格のラックに搭載できるスリムなデザインを採用した。電子機器の小型部品の組み立てなど、省スペース化が求められる狭い場所や高密度の生産ラインに適する。

参考出展のフォークロボに注目集まる/シンテックホズミ

搬送ロボットメーカーのシンテックホズミ(愛知県みよし市、加藤久視社長)は2021年12月7日~10日の4日間、本社ショールームでプライベートショー(PS)を開催した。4日間で約400人が来場した。参考出展のフォークロボ「NFF-600」や、最新のプラットフォームシステムなどに注目が集まった。

世界一のソリューションをどこよりも安く【後編】/日本惣菜協会 荻野武AI・ロボット推進イノベーション担当フェロー

日本惣菜協会が、ロボットシステムの普及推進に乗り出した。総菜業界では自動化の意欲は高いが、まだまだロボットの導入が進んでいない。このミスマッチを解消するため、さまざまな企業を巻き込んで、中小企業でも導入しやすいロボットシステムの開発を目指す。「業界標準を作れば、世界一のソリューションを、どこよりも安く導入できるようになる」と同協会の荻野武AI・ロボット推進イノベーション担当フェローは話す。

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