2026.09.18
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ソフト開発の負荷低減とCRA対応をサポート/Qt Group

ロボットのティーチング(教示)用ソフトウエアでは、操作性の良さが重要な要素になる。フィンランドのQt Group(キュートグループ)は、そうしたソフトの開発時に役立つソースコードなどをパッケージ化したフレームワークを提供する。洗練された操作画面の構築につながり、ユーザーにとっての利便性を高められる。加えて、ソフト開発期間の短縮や新たな規制への準拠なども実現できると注目を集める。

水野敦志:ロボットダイジェスト編集部

開発期間の短縮を

ティーチングソフトなどの開発に役立つフレームワークを提供する

 近年はロボットのさらなる普及に向け、各メーカーが扱いやすさの向上に注力する。中でもティーチング作業は、ロボットの運用に直接的に関わることから重要度が高い。
 Qt Groupが提供するフレームワークは、ティーチングペンダントのソフト開発などに役立ち、操作性の向上に貢献する。ボタンやメニューなどの一般的な画面構成を組み上げる、画面上にロボットの3Dモデルを表示するなどを簡単に設定でき、分かりやすく操作性の高いソフトを構築できる。

 日本オフィスのビジネス開発室の小宮崇博さんは「ロボット以外にも自動車や産業機械など幅広い業界にフレームワークを提供している。グローバルで5800社以上に採用実績があり、ロボット業界では大手も含め、多くの企業で標準的に使われている」と説明する。

3Dモデルやデータの可視化もQt Groupの得意領域

 そのうちの1社が、ドイツのAgile Robots(アジャイルロボッツ)だ。ティーチングソフトの開発用にQtフレームワークを採用したが、その背景には複数の仕様のソフトを開発する負荷が大きいとの課題があったという。Agile Robotsは顧客からの要望に応えるべく、Windows(ウィンドウズ)版とLinux(リナックス)版の2種類のティーチングソフトを提供してきた。これらは異なるオペレーティングシステム(OS)であり、開発する上ではそれぞれに合わせたソースコードを書く必要がある。2種類とも本番環境とテスト環境があり、開発や保守管理に工数がかかっていた。

 Qtフレームワークを採用することで、こうした課題を解決できた。同社のフレームワークは、共通のソースコードで複数のOSに適用できるため、ソフト開発時に各OSに合わせたコードを書く必要がない。開発期間を短縮でき、保守管理の手間も軽減できたという。
 「単一のソースコードで異なる環境に適用できるのが、わが社のフレームワークの最大の強み。この強みがあるため、オープンソースのROS2(ロスツー、ロボット開発用ミドルウエア)に対応したソフトにも使われている」と話す。

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