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2026.09.08
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[注目製品PickUp!vol.96]自動化をスモールスタート! 低コストで外観検査を自動化/横山商会「テックマンAI外観検査装置」

北陸地域に根差した商社の横山商会(石川県白山市、横山信太郎社長)は、外観検査の自動化提案に力を注ぐ。昨年には台湾のテックマンロボットの協働ロボットや人工知能(AI)技術を生かしたパッケージシステム「テックマンAI外観検査装置」を開発した。導入コストやスペースを抑えたのが特徴で、横山商会は「自動化をスモールスタート!」とのキャッチフレーズを掲げて同システムの拡販に努める。

桑崎厚史:ロボットダイジェスト編集部)

自社オリジナルのパッケージシステム

 横山商会は日立製作所をはじめとした日立グループの特約店として、創業以来100年以上にわたり北陸地域に根差して事業を営んできた。日立産機システム(東京都千代田区、ジョン・ランドール社長兼最高経営責任者<CEO>)のコンプレッサーなどをメインに取り扱い、機種選定から配管レイアウトの設計、設置工事、導入後のメンテナンスまで一貫して請け負う。

 横山商会はこうした商社事業に加え、近年はシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業にも注力する。主に外観検査の自動化を得意とし、昨年にはテックマンロボットの協働ロボットやAI技術を使った自社オリジナルのパッケージシステム「テックマンAI外観検査装置」を開発した。

PLCレスでコスト抑制

テックマンAI外観検査装置の概要(提供)

 同システムはテックマンロボットの協働ロボットをはじめ、顧客のワーク(検査対象物)形状に合わせて選定した照明や外部カメラ、測定機器、ハンドなどで構成される。テックマンロボットのAI技術を基に、金属製や樹脂製のワークの傷や打痕、欠けを自動判定する。これまで人海戦術に依存していた検査工程の省人化や、品質管理の定量化に貢献する。
 技術検証から構想設計、ティーチング(動作を覚えさせること)、システム製作、導入後のメンテナンスまで全て横山商会が担う。

 同システムのキャッチフレーズは「自動化をスモールスタート!」。導入コストや設置スペースを抑えたのが特徴だ。AIロボティクスシステム部AIロボティクスシステム課の西田圭佑課長は「外観検査は直接的に利益を生む工程ではないため、ワークに合わせてゼロから開発する専用設計にすると費用対効果が見合わない。外観検査の自動化のハードルを下げるためにも、低コストで導入できるパッケージシステムを開発した」と語る。

横山商会の本社玄関前に展示されているデモ用のテックマンAI外観検査装置

 一般的にはプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)と呼ばれる制御機器を用いて、ビジョンセンサーや測定機器とロボットを連携させる。一方、テックマンロボットの協働ロボットはビジョンセンサーが標準搭載されている上、照明や外部カメラも付属のロボットコントローラーで一体制御できる。
 横山商会はこの特徴を生かし、PLCレスで同システムを構築。制御設計の工数を削減し、コスト抑制につなげた。

 同システムは100V電源で稼働し、設置後すぐに運用を開始できる。キャスター付きで移設も簡単だ。この他、横山商会はテックマンロボットの2次代理店でありながらもメーカー公認のメンテナンスライセンスを取得しており、導入後のアフターサポート体制も万全だ。「ロボット本体の修理も全て自社で対応できる。2次代理店の立場でメンテナンスライセンスを保有しているのは珍しい」と西田課長は強調する。

デモ用ワークの内径のねじ穴を検査する様子
デモ用ワークの高さをゲージで測定する様子
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