[直前特集RTJ2026 vol.4] 組み合わせで課題を解決/ロボットメーカー
中部地区に特化した提案
ダイヘン(D01)は「中部地区に特化した自動化ソリューション」をテーマに、大規模な小間数で出展する。RTJ2026では産業の集積地である中部地方ならではの提案に力を入れる。
「中部地方といえば自動車産業。自動車産業から高品質な溶接が可能な自動化設備を求める声が多く挙がるため、RTJ2026ではその声に応えられる製品を展示する」とFAロボット事業部の拝野栄二企画部長は話す。ダイヘンが強みを持つ溶接分野でのソリューションとして、溶接ロボットシステム「シンクロフィードⅢ」を展示する。
ワイヤの正送と逆送を高速で繰り返す溶接技術「シンクロフィード溶接」で、溶接時に溶けた金属の粒が周囲に飛散するスパッタの発生を防げるのが大きな特徴だ。
メンテナンス性にも優れる。トーチ周辺の構造を見直し、作業性と耐久力が向上したことで清掃頻度を従来品比75%削減した。会場ではシンクロフィードⅢに加え、自動車の足回り部分の溶接に向く次世代の溶接ロボットシステムも参考出品する。
また、「2025国際ロボット展(iREX2025)」でも展示テーマとして掲げていた、限られた狭いスペースでの自動化推進をRTJ2026でも展示テーマの1つに据える。ブースの3分の1のスペースを割き、自律搬送ロボット(AMR)「AiTran(アイトラン)500」を大々的にPRする。
幅と奥行きは720mmと正方形のコンパクト形状で、独自開発の「4輪駆動方式」で方向転換せずに曲がり角を通行できるため、狭い通路を走行しやすい。天板がリフトアップするタイプやけん引タイプ、コンベヤー搭載タイプなどさまざまなタイプのラインアップを一堂に展示し、用途に合った最適なタイプを来場者に提案する。
アイトランの他に協働ロボット「FD-VCシリーズ」も展示する。シリーズ最新製品である「FD-VC8」は8kg可搬のモデルで、従来の協働ロボットよりもフットプリントを削減し、狭いスペースでも設置しやすい。
タブレット端末を使って直感的な操作で動作をティーチングする「タブレットTP」や、ロボットを直接動かして動作を覚えさせるダイレクトティーチングに対応し、ロボットを運用するハードルを抑えた。「ロボットを使ったことがない中小企業は多く、導入しようにもどう扱えばいいのか分からないとの困り事をよく聞く。会場ではタブレットTPの体験ゾーンを設け、扱いやすさをアピールする」と拝野企画部長は話す。
また、ロボットのさまざまな運用方法を会場で提案する。その一つとして協働ロボットとアイトランを組み合わせた自動化ユニットを参考出品。展示する自動化ユニットに溶接用のエンドエフェクター(ロボットアーム先端に取り付ける機器)を取り付け、自由に移動して溶接する動作を見せる。
協働ロボットとツールチェンジャーを組み合わせれば、溶接や研磨など複数の作業を1台でこなせるようになる点もPRする。「AMRや協働ロボットの展示を通じて、わが社の提案が溶接ロボットの分野にとどまらないことを来場者に知ってもらいたい」と拝野企画部長は力を込める。

