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2021.12.13

[特別企画 新ロボット展 in 愛知 vol.4]新製品PRや顧客、市場開拓にぴったり/ニッタ

産業用ロボット・自動化システムの専門展示会「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」に出展を決めた企業に、出展の狙いや意気込みを聞く本企画。今回紹介するのは、ツールチェンジャーやロボットハンドを開発、製造するニッタだ。同社は新たな顧客や市場を開拓するため新製品の開発に力を入れており、具体的なニーズや需要を探る場を求めていた。RTJ2022では既存顧客である自動車関連メーカーへのPRと、新製品の情報発信を両立できると見込み、出展を決めた。 

一石二鳥のPRを狙う

 ニッタは、自動車や産業機械向けの樹脂ホースやチューブ、伝送ベルトなどを製造するメーカーで、自動車工場など製造現場向けに産業用ロボットのツールチェンジャーも手掛ける。RTJ2022への出展を決めた1社だ。

 RTJ2022にはロボットのツールチェンジャー「NITTAOMEGA(ニッタオメガ)」やロボットハンド「SOFTmatics(ソフマティックス)」の新製品を出展する予定。
 例年は既存の顧客層や用途に合わせて別の展示会に出展していた。近年は自動車産業への依存を軽減するため、新しい市場の開拓も狙っている。RTJ2022が開催される愛知県には既存顧客の自動車関連メーカーが多く、名古屋市を中心とする都市圏が広がるため自動車以外の産業も集積しており、既存顧客へのPRと新市場開拓を両立できると見込んだ。

  • 「ツールチェンジャーやロボットハンドのPRに力を入れている」とニッタ・ムアー事業部一般産業営業部の長野浩二部長

  • 高負荷タイプのツールチェンジャー、ニッタオメガ

産ロボに特化した内容に魅力

ニッタ・ムアー事業部一般産業営業部メカトロ営業課の伊藤晴夫課長は「RTJ2022では集客に期待する」と話す

 ロボット関連の製品を担当するニッタ・ムアー事業部一般産業営業部の長野浩二部長は「不特定多数の業種、職位、職種の来場者に広く見てもらえるのがリアルの展示会の魅力。どんな市場でどんなニーズがあり、どれぐらいの需要があるのか探りたい」と話す。

 新型コロナウイルス禍に見舞われて以来、なかなかリアルの展示会が開催されない状況が続き、ウェブ展示会も多く開催されたが、長野部長は「ある程度来場者が見込めるなら、リアルの展示会に出展したい気持ちが強い。一度に多くの人に現物を見てもらい、メリットを訴求できる場は展示会の他にない」と語る。

 ニッタ・ムアー事業部一般産業営業部メカトロ営業課の伊藤晴夫課長は「産業用ロボットに特化したRTJ2022がPRに最適。多くのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)に認知してもらうことで導入につながる可能性もあるため、RTJ2022ではパートナーとなるSIerを見つけたい」と言う。

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