シミュレーションソフトを教育機関に無償提供/IDECファクトリーソリューションズ
安全柵なしで使える協働ロボットに特化したシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のIDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市、武仲清貴社長)は10月5日、自社で取り扱うロボットのシミュレーションソフトウエア「Robo(ロボ)DK」を高等専門学校(高専)や大学に30校限定で無償提供するサービスを開始した。
RoboDKは、産業用ロボットや協働ロボットの動作プログラムをパソコン(PC)上で作成し、その動作を確認できるシミュレーションソフト。2015年に設立されたカナダのベンチャー企業「RoboDK」が開発し、IDECファクトリーソリューションズは2016年から総代理店として日本市場で販売している。
ロボットの動作プログラムを直感的に作成できるのが特徴で、デンマークのユニバーサルロボットや中国のJAKA(ジャカ)ロボティクスなど、メーカー標準のシミュレーションソフトがない協働ロボットメーカーの製品にも幅広く対応する。
協働ロボットは製造業だけではなく大学などの教育機関にも導入され、今後もさらなる需要の拡大が見込まれる。
しかし、多くの協働ロボットにはメーカー標準のシミュレーションソフトがなく、またRoboDKのような協働ロボット対応のシミュレーションソフトを扱える人材も不足しており、システム設計に時間がかかっていた。
こうした課題を受け、IDECファクトリーソリューションズは協働ロボットの知識を持った人材を育てるため、教育機関向けにロボット関連の実習教材を提供するバイナス(愛知県稲沢市、渡辺亙<とおる>社長)と連携し、RoboDKの無償提供のサービスに踏み切った。
サービスの詳細や申請フォームは、IDECファクトリーソリューションズが運営するウェブサイト「協働ロボット.com」内の特設ページから。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
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