大阪で測定の自動化・省人化を提案/東京精密
ロボットシステムまで自社対応
東京精密は今回展で、自動化ソリューションを積極的にアピールした。
特に注目を浴びたのが、川崎重工業の双腕型協働スカラロボット「duAro(デュアロ)」を使った自動測定システムだ。
デュアロをマルチセンサー測定機「ZEISS(ツァイス) O-INSPECT(インスペクト)」、ポータブル表面粗さ測定機「HANDYSURF+(ハンディーサーフ・プラス)」と組み合わせて提案した。
マルチセンサー測定機が形状評価や寸法把握、高さ方向の測定などを担当し、ポータブル表面粗さ測定器を持ったデュアロが表面粗さを測定する。一連の工程の完全自動化が可能で、この展示の前には黒山の人だかりができた。
3社合同で相乗効果を狙う
東京精密が自社展を開いた2月8日、9日には、同じく大阪府吹田市に拠点を構える大手工作機械メーカーのオークマや、研削盤メーカーの岡本工作機械製作所もそれぞれ自社展を開催した。
3社の拠点は互いに徒歩で行ける距離にあり、3社が日程を合わせることで、集客面での相乗効果を狙った。オークマでも独自の機内組み込み型ロボット「ARMROID(アームロイド)」を搭載した機種など、自動化関連の展示に力を入れた。
東京精密の大阪営業所は今年2月25日から建て替えのため仮事務所へ移転している。新築する事務所は来年の1月末に営業を開始し、2月のプライベートショーで披露する予定だ。完成後はショールームの広さが約2倍になるため、より多くのシステムを展示できる見通しだ。
――終わり
(ロボットダイジェスト編集部 森田洋行)