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2022.09.28

[進化する物流vol.6]最先端が一堂に、国際物流総合展リポート【その3】(2/3)

協働でもスカラでもパワフル/ファナック

ファナックはスカラロボット「SR-20iA」で缶詰めの箱詰めを実演

 ファナックは、協働ロボット「CRXシリーズ」の最大機種「CRX-25iA」でパレタイジング・デパレタイジングを実演した。協働ロボットながらパワフルに稼働する大迫力な様子に来場者も見入っていた。
 また、パレタイジング・デパレタイジングではないがスカラロボット「SR-20iA」でもパワフルな実演を見せた。同機種は同社最大のスカラロボットで可搬質量は20kgを誇り、半径1100mmの範囲で動作する。今回は缶詰めの箱詰め工程を想定した展示を見せた。1つ1kgの缶詰めを用意。1箱分の12個を同時に持ち上げて搬送して箱詰めした。

中国ベンチャーも物流展に初出展/Mech-Mind

メックマインドはAI技術を活用したパレタイズなどを披露

 中国のビジョンシステムメーカーの日本法人、Mech-Mind(メックマインド、東京都港区、楊培社長)は今回、国際物流総合展に初出展した。人工知能(AI)技術を使った画像認識精度の高さや、システムを一貫提供できる体制とシステムの扱いやすさをアピールした。
 物流現場での使用を見据えて、複数の形状の箱を混在させてパレタイズする作業や郵便物の仕分けなどを披露した。
 担当者は「画像認識の早さが特徴。AIが学習するまでの期間を不安視する人もいるが、画像認識に必要なAIは各種用途に最適な学習を済ませてから納入する。そのため、顧客は導入後すぐに使える」とアピールする。

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